2023年4月19日(水)Anker Power Conference 2023 Springで発表された新製品の中で、最も気になっていたAnker 511 Power Bank(PowerCore Fusion 30W)。続報もなく待つこと4ヶ月…
ようやく8月24日(木)に発売されました!もちろんX(旧:Twitter)でいち早く情報をゲットして、初回1,000個限定の内の1個を無事に購入完了!
約2日間使用したレビューを本記事にまとめましたので、ぜひ最後まで読んでください。急速充電器とモバイルバッテリーの2in1…かなり完成度が高くておすすめです。
Anker 511 Power Bank
旧製品のAnker 511 Power Bank(PowerCore Fusion 5000)から順当に進化したのが、今回紹介する新製品のAnker 511 Power Bank(PowerCore Fusion 30W)です。
※製品の名称が似ているので、購入する際は十分に注意してください!
まずは下表で、新製品と旧製品を比較してみましょう。
新製品 | 旧製品 | |
サイズ | 78 x 44 x 31 mm (約5%増) | 113 x 30 x 30 mm |
重さ | 約185g (約9%増) | 約170g |
カラー | ブラック ホワイト ブルー ピンク グリーン パープル | ブラック ホワイト ブルー ピンク |
容量 | 5000mAh | 5000mAh |
ポート数 | USB-C x1 | USB-C x1 |
AC入力 | 100V-240V~1.5A , 50-60Hz | 100V-240V~0.5A , 50-60Hz |
USB-C入力 | 5V=2.1A | 使用不可(出力専用) |
充電器出力 | 5V=3A 9V=3A 15V=2A 20V=1.5A 10V=2.25A (MAX 30W) | 5V=3A 9V=2.22A (MAX 20W) |
バッテリー出力 | 5V=3A 9V=2.22A 10V=2.25A (MAX22.5W) | 5V=3A 9V=2.22A (MAX 20W) |
新製品のページはこちら、旧製品のページはこちら
ACプラグの位置が改善
見た目で大きく改善している点は、ACプラグの収納位置です。旧製品では壁コンセントに対して本体が並行になり、例えば2個口の上部に刺すと、下部を隠してしまうデメリットがありました。
一方の新製品では壁コンセントに対して本体が垂直になり、上部でも下部でも、もう片方に干渉しにくい設計となっています。この改善はありがたく、充電器として気軽に使用できますね。
最大出力は30Wに増加
性能として特筆すべき点は、充電器出力が旧製品から1.5倍の30Wに増加したことです。急速充電の対応に加えて、スマートフォンだけではなくMacBook Airにも充電可能になりました。
普段使いに加えて、日帰りの出張や旅行にも、Anker 511 Power Bank(PowerCore Fusion 30W)は大活躍すること間違いなしでしょう。
前作で購入を見送った理由のひとつであった20Wという出力が、今作で30Wに改善されていることを知り、今回の発売を楽しみにしていました。X(旧:Twitter)で発売が告知されたことを確認して、Amazonで即注文したほどです。
モバイルバッテリー?充電器?どっちも使える
Anker 511 Power Bank(PowerCore Fusion 30W)の最大の魅力と言っても過言ではない、2in1(モバイルバッテリー 兼 急速充電器)の機能を早速試してみました。どちらの使用方法でも、日常使いにおいて必要十分です。
もっと早く登場してほしかった…と悔やむほどに、完成度の高い製品となっているので、5000mAhのモバイルバッテリーを探している人にはおすすめ!
モバイルバッテリーとして使ってみた
ちょうどiPad mini 6のバッテリー残量が少なかったので、モバイルバッテリーとして使用してみます。スマートフォンだけではなく、タブレットの充電にもAnker 511 Power Bank(PowerCore Fusion 30W)は役立ちます。
5000mAhという少なめの容量なので、タブレットなどを満充電まではできませんが、バッテリー切れという事態を回避できるほどです。日常使いにおいて5000mAhのモバイルバッテリーは、スマートフォンのバッテリーが切れた時など、いざという時に使うことが多いでしょう。
Anker 511 Power Bank(PowerCore Fusion 30W)は、いざという時に活躍してくれる、優秀なモバイルバッテリーですね。
急速充電器として使ってみた
開封して一番最初に確認するのがバッテリー残量!約50%程度なので、まずはAnker 511 Power Bank(PowerCore Fusion 30W)を急速充電器として使ってみます。
ちょうどPixel 7のバッテリー残量が70%未満なので、急速充電を試してみましょう。Pixel 7の充電画面を確認すると…「急速充電中」の文字が!しっかりと急速充電の性能を発揮できています。
これなら立ち寄ったカフェなどで、スマートフォンをなるべく早く充電したい時にも役立ちますね。
5つのメリット
Anker 511 Power Bank(PowerCore Fusion 30W)を使って分かった5つのメリットは以下のとおりです。
- コンパクトなサイズ感
- 5000mAhがちょうどいい
- 急速充電に対応
- 2in1の使い勝手よし
- LEDの視認性よし
順に説明します。
1. コンパクトなサイズ感
筆者が以前使用していたAnker PowerCore Fusion 5000は、当時は画期的な性能だったため、即購入した製品でした。それと比べると随分と小さくなり、より持ち運びに適した形状になっています。
Anker 511 Power Bank(PowerCore Fusion 30W)はスティック型なので、カバンの隅に立てたり、ポーチに入れたりしてもかさ張りません。日常使いにはピッタリのコンパクトなサイズ感です。
2. 5000mAhがちょうどいい
外出先でのスマートフォンのバッテリー切れ対策には、ちょうどいい容量が5000mAhではないでしょうか。最新のスマートフォンを満充電にはできなくとも、最悪の事態であるバッテリー切れを回避するには必要十分な容量だからです。
バッテリー切れを回避できる最低容量かつ、毎日持ち歩けるサイズの両方を絶妙なバランスで実現しているAnker 511 Power Bank(PowerCore Fusion 30W)、購入してよかったです。
3. 急速充電に対応
Anker 511 Power Bank(PowerCore Fusion 30W)は充電器でもモバイルバッテリーでも、20W出力に対応しているので、iPhoneなどを急速充電できます。旧製品と比べて特筆すべき特徴は、充電器として使用した際は最大30Wの出力が可能になった点!
スマートフォンやタブレットだけではなく、MacBook Airなどの一部モバイルノートパソコンも充電できるパワフルな充電器に進化しました。
4. 2in1の使い勝手よし
就寝前にAnker 511 Power Bank(PowerCore Fusion 30W)をコンセントに挿し、USBケーブルを介してスマートフォンを充電。起床時にはAnker 511 Power Bank(PowerCore Fusion 30W)もスマートフォンも、どちらも充電が完了済み。
そのまま両方をまとめて持ち出せば、外出先でのスマートフォンのバッテリー切れに怯えることはないでしょう。2in1であれば、充電器にモバイルバッテリーを接続して、充電器にスマートフォを接続して…という手間が省けるので、2in1の使い勝手はばつぐんです。
5. LEDの視認性よし
モバイルバッテリーの残量は、ボタンについているLEDで確認できます。LEDインジケーターは4つで、バッテリー残量に合わせて白色で点灯(本体色ブラックの場合)します。
LEDインジケーター自体は、直径1mm程度とかなり小さいです。しかし屋外でも視認できるほどに、しっかりと点灯するので実用上は十分でしょう。
3つのデメリット
Anker 511 Power Bank(PowerCore Fusion 30W)を使って分かった3つのデメリットは以下のとおりです。
- モバイルバッテリー時の最大出力は22.5W
- ストラップは汚れそう
- パススルーは非搭載
順に説明します。
1. モバイルバッテリー時の最大出力は22.5W
Anker 511 Power Bank(PowerCore Fusion 30W)は2in1という便利な製品ですが、注意すべきは使用方法で最大出力が異なる点です。充電器として使用する際は、MacBook Airなどの一部モバイルノートパソコを充電できる30W出力に対応しています。
しかしモバイルバッテリーとして使用する際には、最大出力が22.5Wに低下。これではMacBook Airなどの一部モバイルノートパソコンは充電できません。
使用方法で最大出力が異なること、モバイルバッテリーとしての使用はスマートフォンなどに限ると覚えておきましょう。
2. ストラップは汚れそう
付属しているストラップは着脱式ではなく、本体と一体になっています。材質は高耐久で有名なナイロンケーブルと同じなのでしょうか?しなやかでありつつ強度のありそうな肌触りです。
筆者が購入したAnker 511 Power Bank(PowerCore Fusion 30W)の色は、ブラックなのであまり心配していませんが…ホワイトを購入しようとしている人は要注意かもしれません。長く使用するほど、汚れが目立ってくる可能性があります。
個人的にはストラップと一体型ではなく、ストラップホールを本体に施して、ストラップの取り付けは任意という形にしてほしかったですね。
3. パススルーは非搭載
機能的に搭載して欲しかったですが、非搭載となってしまったパススルー。つまりAnker 511 Power Bank(PowerCore Fusion 30W)を充電器として使用した際、本体とデバイスは同時に充電されません。
充電器として使用した場合は、同時充電(パススルー)ではなく、スマートフォンの充電が優先されます。スマートフォンなどデバイスの充電が完了してから、モバイルバッテリーの充電が開始される点を覚えておきましょう!
普段使いにベストな製品がようやく登場
2023年4月19日(水)Anker Power Conference 2023 SpringでAnker 511 Power Bank(PowerCore Fusion 30W)が発表されてから、待ちに待った今回の発売。あまりにも続報がなかったので、開発が中止になったのかと心配していました。
途中何度も他の製品を購入しようとしましたが、我慢し続けて正解でしたね。改めてメリットをまとめると下記のとおりです。
- コンパクトなサイズ感
- 5000mAhがちょうどいい
- 急速充電に対応
- 2in1の使い勝手よし
- LEDの視認性よし
2in1にも関わらず実現したコンパクトなサイズ、急速充電に対応した性能は、日常使いに欠かせない製品となること間違いなし!購入しようか迷っている人にとって、本レビュー記事が少しでも参考になると幸いです。