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第一種冷凍機械責任者(一冷)の難易度・合格率は?勉強方法や免除もまとめて解説!

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第一種冷凍機械責任者(一冷)を受験することになったけど…
難易度はどの程度?合格率はどれくらい?おすすめの勉強方法は?

そんな悩みを抱えたまま試験勉強をしても、勉強内容は頭に入ってきませんよね。
会社補助を受けて受講する方にとっては、合格せねばならないプレッシャーもかかっているでしょう(筆者もそうでした)。

そこで今回は、第一種冷凍機械責任者(一冷)に合格した筆者が、講習検定試験と本試験のポイントを解説します!受験時の体験エピソードも交えながら解説しますので、ぜひ最後まで読んでください。

目次

結論

まずは結論!第一種冷凍機械責任者免状に係る試験(一冷)の難易度・合格率、勉強方法は、下記のとおりです。

難易度:必要な専門知識も公式も多く、未経験が独学で合格するにはかなりハードルが高いです。

合格率:通常受験では4割程度、免除ありの受験では9割を超えています。
(令和4年11月13日の試験結果より:該当ページはこちら

勉強方法:過去問を繰り返し解きましょう。

それぞれについて、詳しく説明しましょう。

第一種冷凍機械責任者免状に係る試験の難易度

第一種冷凍機械責任者免状に係る試験(一冷)は、学識と保安管理技術と法令の3科目で、学識は記述式保安管理技術と法令は択一式で実施されます。

三冷を取得した直後に挑戦した筆者ですが、より専門的な知識と数式を扱うことになり、学識にはとても苦労しました。

物理と数学に苦手意識のある方は、専門知識があっても難しく感じるでしょう。

一方で保安管理技術と法令に関しては、過去問だけでも十分に対策できる難易度です。

三冷や二冷の免状を取得済みだと、重複した内容があるため、勉強の負担はかなり少なくなります。

第一種冷凍機械責任者免状に係る試験の合格率

高圧ガス保安協会(該当ページはこちら)によると、令和4年11月13日の第一種冷凍機械責任者免状に係る試験の結果は下記の通り。

通常試験の合格率が36.6%に対して、講習検定試験合格者(学識および保安管理技術免除)の合格率は93.7%になっています。

比較すると合格率に約2.6倍の差が生じています!ここが重要なポイント。

一度の受験でなんとしても合格したい方は、この後の説明も必見です!

合格率を上げたいなら、講習会に参加すべし!

第一種冷凍機械責任者免状に係る試験(一冷)に、最速で合格したいのであれば「高圧ガス製造保安責任者講習(冷凍)を受講して、講習検定試験の合格を第一目標にする」ことを強くオススメします。

本試験の一発勝負でもいいのですが、講習の受講だけで、合格率に約2.6倍も差が生じるのには理由があります。

受講する「メリット3つ」と「デメリット2つ」をまとめましたので、一緒に確認しましょう。

メリットは3つ

  • 講習検定試験に合格すれば、国家試験時には学識と保安管理技術が免除されて、法令のみの受験で済みます。
    (仮に国家試験が不合格となっても、翌年以降も法令のみの受験でOK!)
  • 担当講師の方が「ここは重要」と、試験に出るポイントや覚えるべきポイントを明確にしてくれます。
    特に学識では、対策する問題の対象が絞れるのでオススメ。
  • 対策する科目が絞れるので、学習しやすくなります。
    (講習検定試験前は学識と保安管理技術、国家試験前は法令のように勉強科目を減らせます!)

デメリットは2つ

  • 別途「講習会の受講受験料」および「検定試験当日の移動費」が発生する。
    投稿時点での受講受験料は、一般申込で29,600円(インターネット申込で29,000円)となっています(詳細はこちら)。
  • 講習に参加する日時と講習検定試験当日の予定を調整する必要がある。

費用と時間はかかりますが、合格率を高めるために講習会への参加を強くオススメします。

講義を受講するまでに、3色ボールペンや、マーカー付箋を準備しておきましょう。

最速で合格するには?オススメ勉強法

第一種冷凍機械責任者免状に係る試験(一冷)に合格する勉強方法は、科目別に下記の通りです!

  • 学識:公式はもちろん、使用条件と単位も合わせて覚える。
    講習会の受講者は、指示のあった公式は特にしっかり覚える。
  • 保安管理技術:過去問を繰り返し解く
  • 法令:過去問を繰り返し解く

公式と単位が重要(学識対策)

公式を覚える際、数式のまま(記号)で覚えたり、単語や文章で覚えたり、語呂合わせで覚えたりすると思います。

いずれの方法も確かに効果的ですが、公式を使用できる条件や単位まで、あなたはしっかりと覚えていますか?

安易に公式は使えない

例えば、ボイル・シャルルの法則を思い浮かべてください。

ボイルは「一定の温度下において」、シャルルは「一定の圧力下において」と条件がありましたよね。

圧力と体積が問題文で与えられている!これはボイルの法則だ!とすぐに判断して使っていませんか?
(→「一定の温度」という条件がなければ、ボイルの法則は使えません。)

「与えられた数値からこの公式が使える!」と判断するのではなく、「この条件だからこの公式が使える!」と判断できるようになってください。

単位をバカにすな!

忘れがちですが、重要で大切なのは「単位」です。

公式で使用されている単位が、例えば「m」なのか「mm」かを間違えて覚えると、導き出した答えと正解の間には1,000倍の差が生じます。

答えを導く過程も記す解答であれば、多少の加点はあるかもしれません。

数値だけの解答欄であれば、単位を間違えた時点で不正解となります。

問題文で与えられた数値、算出した答え、それぞれの単位はしっかりと確認しましょう。

電卓をすぐに使うな!電卓は最後に使うべし

問題文で与えられた数値を公式に当てはめて、後は電卓で答えを算出するだけ…ちょっと待って!

すぐに電卓を使ってもいいのですが、入力する数字が多いほど、入力に時間がかかり、入力ミスをする可能性も高くなります。

せっかく正しく公式を覚えて使えても、計算ミスをすれば不正解です。

電卓を使用する際のポイントは、可能な限り入力する数字を少なくすること。

例えば下の画像を見てください。

上の数式を電卓で計算してもいいですが、指数も出てきて煩雑…正確に電卓を使用するのが難しくありませんか?

電卓を使用する際は、あらかじめ可能な限り計算しておく!

そこで通分して整理してみましょう!整理した後だと計算するのは下の数式となり、電卓を使用するのが簡単になりました。
(画像の例だと電卓も要らないくらいです)

入力ミスを減らせる上に、入力時間も少なくて済みますのでオススメです。

過去問を使った効率的な方法とは?(保安管理技術・法令対策)

保安管理技術と法令の過去問約5年分を解いた結果、2, 3年分を解いた時点で「似たような文章で出題されている!」と気づきました。

加えて出題される内容は「該当の文章が正しいかどうか」が大半です。

過去問から出題の傾向と内容が分かれば、オススメの勉強方法は「正しい問題の文章をそのまま覚えること」。

時間的に余裕があるのであれば、不正解の文章を正しい文章に直して覚えましょう。

過去問題集に直接書き込んで、何度も読み込めばさらに効率的です。

たとえ内容を完璧に覚えきれなくても、「アレ?この出題文章なんか変??」と気付けます。

この勉強方法で試験に挑戦した結果、保安管理技術も法令も10分もかからず解答完了。

講習検定試験も、国家試験も一度で合格できました。

過去問題の問題文に対して、直接書き込むのはオススメ!

結論(再掲)

改めて結論!第一種冷凍機械責任者免状に係る試験(一冷)の難易度・合格率、勉強方法は、下記のとおりです。

難易度:必要な専門知識も公式も多く、未経験が独学で合格するにはかなりハードルが高いです。

合格率:通常受験では4割程度、免除ありの受験では9割を超えています。
(令和4年11月13日の試験結果より:該当ページはこちら
講習会を受講して、講習検定試験の合格後に本試験に挑戦するのがオススメ。
理由:講習検定試験の前は学識と保安管理技術、国家試験の前は法令と勉強する対象を絞れるからです。

勉強方法:過去問を繰り返し解く。
それぞれの科目に対する攻略方法は下記の通り
学識:公式は単位までしっかり覚える。
→電卓を使用するのは最後!入力する数字を少なくしてから使いましょう!
保安管理技術・法令:正しい問題文章を覚える。
→問題集に直接書き込んで、何度も読み返したり音読したりする。

三冷から難易度爆上がり(感想)

三冷に合格した直後に挑戦した筆者ですが、一冷はかなり難しかったですね。

三冷や二冷とは違い、一冷には学識(記述式)が試験科目に追加されます。

学識の内容はかなり専門的で、当時は受験段階ではすべてを完璧に理解できなかったほど。

保安管理技術や法令は三冷の知識を活かせるので、勉強時間がさほど必要なかったのが唯一の救いでした。

学識だけに勉強時間を割けたことで、なんとか合格できたのだと思います。

もし1年以上、受験期間を空けていたら一冷に合格することはできなかったでしょう。

本記事を最後まで読んでくださった皆さまが、第一種冷凍機械責任者免状に係る試験(一冷)に合格できるように、お祈りさせていただきます。

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