既製品のホットアイマスクに対して、
- 使い捨てのカイロタイプを毎日使うのは抵抗がある
- バッテリーで稼働する製品は劣化や発火が心配になる
- 洗えない製品は汚れなどの衛生面が気になる
上記のような使いにくさを感じていませんか?
使い捨ての製品を1日に何枚も使うのはもったいない気がして継続購入を断念、あずきの入った製品は温めた際の独特のあずきの香りが苦手で手放してしまいました。そんな時に「使い捨ての不便さや匂いの心配がない!」と思い購入を決めた製品が、ブレインスリープ アイマスク ホット+クールです。
そこで本記事では、ブレインスリープ アイマスク ホット+クールを1ヶ月使用したレビューを紹介します。ホットでもクールでも両方使えるアイマスクを探している方は、ぜひ本記事の内容を参考にしてみてください。
ブレインスリープ アイマスク ホット+クールの仕様

ブレインスリープ アイマスク ホット+クールの仕様について、以下2つの内容を紹介します。
- 本体サイズ
- ホットもクールも利用可能
本体サイズ
ブレインスリープ アイマスク ホット+クールの本体サイズは、下表のとおりです。
ブレインスリープ アイマスク ホット+クール | |
サイズ(縦 × 横 × 厚み) | アイマスク:約70.5 × 11 cm アイマスク ジェル:約18 × 8 cm |
重さ | アイマスク:約97 g アイマスク ジェル:約77 g 合計:約174 g |
公式サイト記載価格 | 6,930円(税込) |
アイマスク ジェルはスペアとして、単体で購入することもできます(税込1,320円)。電子レンジの加熱中などにアイマスク ジェルが破れても、本体ごと買い替える必要がないことは利用者にとって嬉しいポイントです。
ホットもクールも利用可能
ブレインスリープ アイマスク ホット+クールの特徴は、通常のアイマスクとしての使用はもちろん、目を温めることも冷ますこともできる点です。
目元をじんわりと温めたい場合は、アイマスク ジェルを電子レンジで500W20秒 加熱します。逆に目をクールダウンさせたい場合には、冷蔵庫で3時間以上冷却すればOKです。
昼はクールで使い、夜の就寝時にはホットで使うなど、使う時間に合わせてホットとクールを使い分けることもできます。ちなみに、1日でホットとクールの使い分けをしたい場合には、本体購入時にアイマスク ジェルを追加で1つ購入すると冷やし忘れを防げるのでおすすめです。
ブレインスリープ アイマスク ホット+クール 2つのメリット

ブレインスリープ アイマスク ホット+クールを1ヶ月以上使用してわかったメリットは、以下の2つです。
- 気軽に何度も使える
- ホットでもクールでも使える
それぞれの内容について、詳しく解説します。
1. 気軽に何度も使える
使い捨てのカイロタイプのホットアイマスクと異なり、ブレインスリープ アイマスク ホット+クールは何度も使えます。そのため、使い捨て製品特有の罪悪感を覚えることはなく、1日に何度でも好きな時に使えるのがメリットです。
また、汚れが付きにくいアンチエレクトリック加工(※)が施されていることに加えて、本体は丸洗いもできます(アイマスク ジェルは洗えません)。
※静電気を帯びにくいことで汚れを引き寄せない
1日に何度も使いたい方や、家でも外でも使いたい方におすすめです。
2. ホットでもクールでも使える

一般的に流通している製品はホット専用もしくはクール専用のものが多く、両方使いたい場合には2つ買い揃える必要があります。一方、ブレインスリープ アイマスク ホット+クールは、ひとつでホットとクールを使い分けられるのがメリットです。
筆者は今までホットの使用経験はあったのですが、今回初めてクールでの使用を体験しました。目も頭もシャキッとするような爽快感を得られたため、クールでの使用もクセになりそうです。
ブレインスリープ アイマスク ホット+クール 3つのデメリット

ブレインスリープ アイマスク ホット+クールを1ヶ月以上使用してわかったデメリットは、以下の3つです。
- アイマスク ジェルが入れにくい
- 立体構造によりフィットしにくい
- 締め付け感と装着感で寝心地が悪い
メリットよりもデメリットの方が多く、使う人や使用シーンを選ぶ製品だという印象を受けました。それぞれのデメリットの内容について、詳しく解説します。
1. アイマスク ジェルが入れにくい

ブレインスリープ アイマスク ホット+クールをホットやクールで使う際には、アイマスク ジェルをスライドさせるように移動して本体へ入れます。
横(短辺側)から入れる構造のため、横(長辺)の長さ分だけ移動させる必要があり、アイマスク ジェルを入れる作業は意外に手間です。また、移動の途中には特徴的な3D構造の窪みもあり、アイマスク ジェルをさらに移動しにくくしています。
アイマスク ジェルの入れにくさは、クール使用時であれば我慢できますが、ホット使用時には話が別です。アイマスク ジェルが熱いため、熱さと入れにくさのダブルパンチに苛立ちすら覚えます。
スライドさせて物を入れるような製品の場合、移動距離を短くする方が入れやすくなります。本製品でも縦(長辺側)から入れるような構造にしておけばアイマスク ジェルの移動距離が短くなるため、このようなデメリットは生じなかったでしょう。
2. 立体構造によりフィットしにくい

目を圧迫しにくくする3D構造の窪みですが、アイマスク ジェルを入れると窪みの存在はもちろん、目を圧迫しないという恩恵を感じません。また、3D構造に使用されているウレタンフォームには厚みがあり、なおかつ表地の素材よりも硬いため、本体を曲がりにくくするというデメリットも秘めています。
本体が硬く曲がりにくくなると、顔(目元)の曲面に合わせてフィットしにくくなります。フィット感が低下すると外れやすくなるだけではなく、アイマスク ジェルの温かさや冷たさを感じにくくなるというデメリット付きです。
- アイマスク ジェルを入れる際の障害
- アイマスク ジェルを入れた際の無意味感
- 本体の曲がりにくさによるフィット感の低下
を考えると「立体構造の必要性はあったのか?」と思わず首をかしげたくなります。
立体構造を活かしたいのであれば、3D構造の窪みを活かしたアイマスクと、ホットとクールに対応した製品を別々に販売した方が良かったのではないでしょうか。正直に申し上げると、デメリットというよりも欠陥レベルの設計不良ではないかと感じました。
3. 締め付け感と装着感で寝心地が悪い

本製品の最大のデメリットは、締め付け具合の調整が異常に難しいことです。
曲がりにくい3D構造の窪みのある部分を顔(目元)の曲面に合わせてフィットさせるには、それなりの力で締め付ける必要があります。フィット感を優先して締め付けを強くすると、目に強い圧迫感を覚えます。逆に、圧迫感を避けようとして締め付けを弱くすると、本体は平らに戻ろうとするためフィット感が失われます。
圧迫感とフィット感の調整を最も難しく感じるのは、使用シーンの一例としても紹介されている就寝時です。
座った状態や立った状態でのフィット感と、仰向けになった状態でのフィット感には差があります。例えば、仰向けになる前にぴったりなフィット感を調整できたとしても、枕の上に頭を置くとバンドと側頭部の間にスキマが生じて、フィット感が低下するからです。
フィット感を改善しようと強く締め付ければ、本製品の重さ(約174g)も加わり、目への圧迫感を強く感じます。逆に、圧迫感を改善するために締め付けを弱めれば、寝返りで外れやすくなったり、温かさや冷たさを感じにくくなったりします。
また、就寝時や仰向けの状態で本製品を装着すると、面ファスナーの重なった部分が枕と頭の間に来るのも問題です。重なった部分の厚みは約1cmと、枕と頭のフィット感や寝心地に違和感を覚えるレベルの厚みです。
製品の重さで顔(目元)の曲面に合わせてフィットするほど本体が柔らかければ、目の上に乗せるだけでも使えたのですが…残念。
ブレインスリープ アイマスク ホット+クールの改良版に期待

ホットとクールの両方で使えることや、汚れにくく洗えるのがブレインスリープ アイマスク ホット+クールのメリットです。一方で、曲げにくくフィット感の調整が難しいデメリットもあります。
オフィスや移動時などの仮眠時に使用したい方や、就寝時の使用を予定していない方にはおすすめできる製品ですので、気になった方はチェックしてみてください。
最後に、個人的な評価を正直に申し上げますと…本製品の購入については、あまりおすすめしません。
- フィット感の調整が難しく圧迫感が強い
- 目の上に置く製品にも関わらず約174gは重たい
- アイマスク ジェルは立体構造と相性が悪く入れにくい
など「開発段階やモニターの声を集めた時に、問題点として挙がらなかったの?」と疑問を覚える使い勝手です。前回のブレインスリープ ウェア パーフェクト ウォーム ハンテンが良かっただけに、本製品に対する期待が大きすぎたのでしょうか…残念。
あと、もし改善版を出すのであれば、今回購入したアイマスク ジェルを使えるようにしてほしいですね。