- Webライターにモニターは必要なのか?
- Webライターに合ったモニターの選び方は?
- Webライターが知っておくべきモニター関連の用語は?
など、Webライターとしてモニターを買うべきか悩んでいる人に向けて、Webライターかつガジェット好きの筆者が詳しく解説!
本記事を最後まで読めば、Webライティングに適したモニターを、自分ひとりで選べるようになります。
自分にぴったりなモニターを選び、作業効率の改善に役立ててください。
Webライターにモニターは必要
ノートパソコン1台でも仕事をできるのが、Webライターの魅力のひとつです。
しかし、ノートパソコンの小さな画面だけでは、作業効率を改善するにも限界があります。
執筆と資料など複数の画面を同時に開けば、表示される面積も領域も小さくなるからです。
小さい文字や画像を見るために前屈みになれば、作業時の姿勢が悪くなり、腰や肩などに負担をかけます。
また、長時間小さな画面を見続けると、目が乾いたり疲れたりもするでしょう。
ノートパソコンの画面を大きなモニターに表示すれば、前屈みになる必要がなくなり、姿勢改善による疲労の軽減効果を期待できます。
サイズを大きくしたり複数にしたりすれば、資料やSNSを複数同時に開くことで、執筆だけでなく作業効率の改善にも期待できるでしょう。
長時間画面を見ながらマルチタスクをこなす必要があるWebライターは、ノートパソコンの小さな画面で無理をせず、大きなモニターを導入するのがおすすめです。
Webライターが見るべきモニターのポイント3つ
Webライターがモニターを選ぶ際、必ず見るべきポイントは以下の3つです。
理由だけでなく、おすすめのポイントも紹介します。
- サイズ
- パネル
- スタンド
サイズ
モニターサイズの選び方は、机の大きさや設置できるスペースにも影響されます。
設置場所などの制約がない前提だと、最小で24インチ、置けるならば27〜32インチがおすすめです。
今まで23.8, 24, 25, 27インチのモニターを使用してきましたが、27インチ未満のサイズは小さくて不便に感じました。
2台以上のマルチディスプレイであれば24インチでも良いかもしれませんが、1台ならば27インチでも小さく感じる人もいるでしょう。
執筆と資料などの画面を複数かつ同時に表示するWebライターにとって、小さいサイズのモニターをあえて選ぶメリットはありません。
作業効率の向上を考えるならば、24インチ以上のモニターを選ぶのがおすすめです。
ワイドモニターはあり
ワイドモニターについては、一考の余地があります。
マルチディスプレイとは異なり、ワイドモニター1台で複数画面を並べられるからです。
モニターが1台ならば、ノートパソコンの出力台数制限を気にしなくて良いのもメリットになります。
ただし、Webライティングだけでなく、趣味としてゲームや動画も楽しみたい人は注意しましょう。
なぜなら、縦横比が特殊だと動画再生やゲーミング時に非表示領域が生じたり、誤った設定のままでは横や縦に表示が伸ばされたりしてしまうからです。
ワイドモニターの購入を考えるのはありですが、設定の変更方法などを自分で調べる必要がある点には注意してください。
また、モニターアームを使用する場合は、ワイドモニターに使えるかどうかを必ず確認しましょう。
曲面モニターは非推奨
目を惹く曲面モニターですが、Webライターにはあまりおすすめしません。
パネルが曲がっているため、エクセルなどの表が見にくくなり、人によっては作業効率が落ちる可能性があるからです。
筆者は曲がっているデザインにロマンを感じて、家電量販店で実機を確認したことがあります。
ECサイトやYouTubeなどに投稿されているレビューのとおり、曲面モニターは事務作業に向かない印象を受けました。
ゲームや動画視聴などの用途については、没入感が増すという意見もあるので、曲面モニターについては必ず実物を見てから購入することをおすすめします。
パネル
モニターに搭載されるパネルには、表示方式と表面処理の2つ見るべきポイントがあります。
それぞれについて、順番に解説します。
IPSパネルが無難
モニターに搭載されるパネルの表示方式の主流は、IPSパネルとVAパネルの2種類です。
Webライターが選ぶモニターとしては、どちらのパネルを選んでも大差はありません。
ただし、30インチ以上の大型モニターを選びたい人や、動画やゲームなどの趣味も楽しみたい人は、IPSパネルを搭載した製品を選ぶのが良いでしょう。
VAパネルには、一般的に画面の端で色彩が変化しやすいデメリットがあるからです(変化の具合は製品によって異なります)。
色彩の変化が起こるのは、VAパネルの視野角が狭いことが原因。
VAパネル搭載の大きなモニターを正面から見ると、視野角が大きくなる画面両端において、色彩の変化を体感しやすくなります。
筆者はVAパネル搭載の27インチモニターを使用していますが、ライティング時には色彩で不満を感じたことはありません。
しかし、動画やゲームをした際には、何度か色彩が少し変だなと感じました。
したがって、ライティング以外での使用も考えている人は、IPSパネル搭載の製品を選ぶのが無難です。
非光沢がおすすめ
スマホの画面保護フィルムで、光沢や非光沢などの文字を見たことはありませんか?
モニターのパネルにも、光沢や非光沢といった種類があります。
※メーカーによって名称が異なる場合もあるので注意
Webライターがモニターを選ぶ場合、パネルは非光沢がおすすめ。
パネル表面を非光沢に処理することで、周囲の光が反射しにくくなります。
したがって、目に届く光量が光沢のパネルと比べて少なくなり、目の疲労を軽減する効果に期待できるからです。
他にもブラックモードなどの設定時や、動画やゲームの暗転時に、自分の顔や背後の家具などが映らないメリットもああります。
スタンド
価格に左右されやすい機能かつ、作業環境に影響を与えるのがモニターのスタンドです。
メーカーによっては、スタンド機能の有無でモデルを分けていることもあります。
したがって、モニタ―を選ぶ際は、下記4つの稼働範囲を必ずチェックしましょう。
- 高さ
- 画面角度(チルト)
- 回転(ピボット)
- 左右首振り(スイベル)
低価格な製品になるほど、上記のような調節機能が省かれるのがモニターの特徴です。
逆にモニターアームを使用する場合は、スタンド機能が省かれたモデルを選ぶことで、お得に購入できる場合もあります。
※LGやJAPANNEXTの製品に多い
目線の高さと角度にモニターを合わせなければ、姿勢が悪くなったり、肩や腰や目に疲労感を覚えたりします。
モニターを選ぶ際は、ディスプレイ部分だけでなく、スタンドの調節機能も必ず確認してください。
Webライターが見ておきたいモニターのポイント5つ
Webライターが使用するモニターとして、見ておきたいポイントを5つ紹介します。
先に紹介した3つが必ず見るべき条件で、ここから紹介する5つがオプションといったイメージです。
価格によって搭載される機能に差があったり、メーカーによって名称が異なったりする場合もあるので注意してください。
- 画面機能
- ハブ機能
- スピーカー
- ベゼルレス(フレームレス)
- 応答速度とリフレッシュレート
画面機能
ディスプレイにはサイズやパネル以外にも、Webライターにとって便利な機能が搭載されている製品があります。
さまざまな機能の中でも、おすすめな機能は以下の3つです。
- フリッカー軽減
- ブルーライト軽減
- モード変更
フリッカー軽減はちらつきを軽減する機能、ブルーライト軽減はブルーライトを軽減する機能です。
いずれも長時間画面を見続けるWebライターにとって、目の疲労を軽減する効果に期待できるのでおすすめ。
モード変更には、事務作業に適した光沢を抑えるモードや、動画視聴に向いたコントラスト比を調整するシアターモード、応答速度を優先したゲームモードなどがあります。
画面機能については価格で機能の搭載有無が変わったり、メーカーによって名称が異なったりする場合があるので、ECサイト以外だけでなくメーカーの製品ページで確認するのがおすすめです。
ハブ機能
ノートパソコンを持ち歩く機会の多いWebライターは、ハブ機能のあるモニターを選ぶのがおすすめ。
ハブ機能のあるモニターにキーボードやマウスなどの周辺機器を接続しておけば、ノートパソコンとモニターを接続するだけで、接続した周辺機器が使えるようになるからです。
外出や帰宅のたびに、ノートパソコンにモニターや周辺機器と接続するケーブルの本数も、脱着の手間も少なくてすみます。
ドッキングステーションを別途購入する必要もないので、購入資金と設置スペースの節約も図れるでしょう。
また、対応したノートパソコンとモニターであれば、USB-Cケーブル1本をつなぐだけでハブ機能に加えて、ノートパソコンの充電をできる製品もあります。
外出する機会の多いWebライターは、周辺機器と接続する手間を省ける、ハブ機能付きのモニターがおすすめです。
スピーカー
モニターを購入する際、見落としやすい機能がスピーカーの有無です。
販売されている製品の中には、スピーカーが搭載されていない製品もあります。
ECサイトのレビューを見ても「接続したら音が鳴らなかった」「追加でスピーカーを買うことになった」など投稿されていることから、購入してから気付いた人も少なくありません。
別途スピーカーを用意したくない人は、必ずスピーカーの有無を確認しましょう。
一方で音にこだわりがある人や、すでにスピーカーを持っている人は、オーディオラインアウトの有無を確認するのがおすすめです。
特にノートパソコンだけでなくゲーム機なども接続する人は、モニターからスピーカーに出力しないと、配線の切り替えや脱着などの手間が生じます。
Webライターにとっては必要のなさそうなスピーカーですが、スピーカーが無いと動画でのリサーチ時など、必要に迫られた際に慌てることになるでしょう。
モニターを選ぶ際は、スピーカー搭載の有無を忘れずに確認してください。
ベゼルレス(フレームレス)
複数のモニターを設置するスペースと、複数の画面を出力できる性能がパソコンに求められますが、Webライターにマルチディスプレイ環境はおすすめです。
大型モニターやワイドモニターが高くて購入を諦めようとしているならば、格安モニターを複数枚購入することを検討してください。
ただし、格安モニターはベゼル(フレーム)の太い製品が多く、並べて使用すると画面が分割されている感が強くなります。
「ベゼルレス(フレームレス)」という単語が説明にある製品を選ぶことで、モニターを並べた際に非表示領域が少なくなるのでおすすめです。
Webライターがモニターを購入する際は、マルチディスプレイの導入も視野に入れつつ、ベゼルレス(フレームレス)かを確認しましょう。
応答速度とリフレッシュレート
Webライティングのように、事務作業用途のみの場合は気にする必要がないポイントです。
しかし、趣味(特にゲーム用途)でもモニターを使用したい人は、応答速度とリフレッシュレートは確認しておくべきポイントなので簡単に解説します。
FPSやTPSなど画面が激しく移動したり変化したりするゲームでは、モニターの応答速度とリフレッシュレートに高い性能が必要です。
数値と性能の関係には注意が必要で、応答速度は数字が小さいほど、リフレッシュレートは数字が大きいほど高性能になります。
一般的に事務用途として販売されている多くのモニターは、応答速度5ms程度・リフレッシュレート60Hz程度の性能です。
ちなみに、広く普及しているTVは応答速度16〜17ms程度、リフレッシュレートは30〜60Hzと言われています。
したがって、Webライティングのような事務用途や、映画やアニメなどの動画視聴であれば、応答速度5ms程度・リフレッシュレート60Hz程度でも十分です。
一方で、Webライティングだけではなく、ゲームでの使用も考えている場合は、応答速度とリフレッシュレートを忘れずに確認してください。
【補足】
Nintendo Switchを例に挙げると、応答速度5ms、フレームレート60〜75Hzと言われています。
リフレッシュレートはモニターなど映像を表示する性能、フレームレートはパソコンやゲーム機など映像を出力する性能を表わします。
この2つの数値が一致、もしくはフレームレートよりリフレッシュレートが上回っているモニターを選ぶのがおすすめです。
Webライターにおすすめモニター厳選5つ
本記事ではWebライターにおすすめしたい製品を、5つに厳選して紹介します。
各製品ごとにこれまで紹介したポイントの項目をつけるので、選ぶ際の参考にしてください。
- DELL S2722DC
- Amazonベーシック モニター
- LG 34WP500-B
- DELL S2722QC
- LG 32SQ780S-W
DELL S2722DC
コストと機能の両面から、WebライターにおすすめしたいモニターがDELL S2722DCです。
本記事で紹介したポイントが、バランス良く揃っています。
USB-C充電と出力に対応したノートパソコンであれば、USB-Cケーブル1本を接続することで各種機能に加えて充電もできるのがメリットです。
DELL製品には充実したサポートとして、3年交換保証と無輝点保証、故障時には代替品配送もあります。
4Kほど高画質なモニターはいらないけど、機能の充実したモニターが欲しい人におすすめです。
S2722DC | |
サイズ | 27インチ |
パネル | IPS(非光沢) |
スタンド | 高さ:○ 角度:○ 回転:○ 左右:○ |
画面機能 | AMD FreeSyncテクノロジー(ちらつき低減) ComfortView Plus(ブルーライト低減) |
ハブ機能 | ○(最大65Wで充電可能) |
スピーカー | ○ |
ベゼルレス | ○ |
応答速度 | 4ms |
リフレッシュレート | 75Hz |
Amazonベーシック モニター
コスパと品質のいいAmazonベーシックから、ついにモニターが登場です。
本記事公開時点で、サイズは24インチと27インチの2つから選べます。
低価格にも関わらず、3辺ベゼルレスなのは評価が高くなるポイント。
また、本製品はAmazonベーシックなので、セール対象になることも期待できます。
サイズで悩んだ際は、27インチがおすすめです。
24インチにはないUSB-Aポートが2つ搭載されており、マウスやキーボードを接続できます。
なるべく安く、マルチディスプレイを設置したい人におすすめの製品です。
Amazonベーシック モニター | |
サイズ | 27インチ |
パネル | IPS |
スタンド | 高さ:× 角度:○ 回転:× 左右:× |
画面機能 | モード調整 ブルーライト調整 |
ハブ機能 | ○(27インチのみUSB-A ×2搭載) |
スピーカー | ○ |
ベゼルレス | ○ |
応答速度 | 5ms |
リフレッシュレート | 100Hz |
LG 34WP500-B
21:9のウルトラワイドモニターでありながら、価格も比較的安いのがLG 34WP500-Bの特徴です。
IPSパネル搭載で、視野角が大きくなる画面両端でも、色彩の変化が少ない画面で作業ができます。
ワイドモニターの中では低コストを実現するためか、画面を表示することのみに重点を置いた製品です。
スタンドやハブ機能などがあるワイドモニターを欲しい人は、もう少し予算が必要になります。
設置スペースがあり、使用用途が明確な人におすすめな製品です。
※モニターアームを使用する場合は、モニターアームがワイドモニターに対応しているか要確認
34WP500-B | |
サイズ | 34インチ |
パネル | IPS(非光沢) |
スタンド | 高さ:× 角度:○ 回転:× 左右:× |
画面機能 | AMD FreeSyncテクノロジー(ちらつき低減) フリッカーセーフ ブルーライト低減モード DASモード(低遅延) |
ハブ機能 | × |
スピーカー | × |
ベゼルレス | × |
応答速度 | 5ms |
リフレッシュレート | 75Hz |
DELL S2722QC
厳選した5つの製品の中で、最もおすすめしたい製品がDELL S2722QCです。
先に紹介したS2722DCと見た目は似ていますが、大きな違いは高画質な4Kに対応した点です。
S2722DCと価格差は定価で10,000円、この差額に価値を見出せるかがポイントになるでしょう。
しかし、IPSパネルで4Kに対応して、ハブ機能などバランスよく機能を搭載したモニターで、この価格はお買い得だと考えています。
また、Amazonのセール対象になりやすいのも、おすすめするポイントです(大型セール時には高確率でセール対象になります)。
Webライティング以外にも、動画や画像編集にも挑戦したい、ゲームや動画鑑賞など趣味も楽しみたい人におすすめの製品です。
S2722QC | |
サイズ | 27インチ |
パネル | IPS 4K(非光沢) |
スタンド | 高さ:○ 角度:○ 回転:○ 左右:○ |
画面機能 | AMD FreeSyncテクノロジー(ちらつき低減) ComfortView Plus(ブルーライト低減) IPS Blackテクノロジー(コントラスト比2,000:1) VESA DisplayHDR 400 |
ハブ機能 | ○(最大65Wで充電可能) |
スピーカー | ○ |
ベゼルレス | ○ |
応答速度 | 4ms |
リフレッシュレート | 60Hz |
LG 32SQ780S-W
Webライティングなど仕事だけではなく、動画視聴やゲームなど趣味にもモニターを使いたいなら、LG 32SQ780S-Wがおすすめです。
この製品の特徴は、TVとモニターのいいとこ取りであること。
本製品単体ではテレビ番組を見れませんが、モニター単体でYouTube・Prime Video・NETFLIXなどを視聴できます。
モニターとしての機能も充実しており、ハブ機能やUSB給電もバランスよく搭載。
また、ホワイトのカラーはモニターだけでなく、アームや付属品などにも採用されており、デスク環境をホワイトで統一している人にもおすすめです。
この製品にはバリエーションが複数あり、モニターアームが不要な場合は、スタンドタイプの製品も選べます。
モニターアームよりもスタンドタイプの方が価格は下がるので、比較して検討してみるのも良いでしょう。
他にもVAパネルをネックに感じている人は、サイズは大きくなりますが、IPSパネルを搭載した42.5インチのモデルもあります。
32SQ780S-W | |
サイズ | 31.5インチ |
パネル | VA 4K(アンチグレア) |
スタンド | モニターアーム付属 高さ:○ 角度:○ 回転:○ 左右:○ |
画面機能 | ブルーライト低減モード 自動輝度センサー HDR10 |
ハブ機能 | ○(最大65Wで充電可能) |
スピーカー | ○ |
ベゼルレス | ○ |
応答速度 | 5ms |
リフレッシュレート | 60Hz |
モニターで作業効率を改善しよう
ノートパソコンの小さな画面では、作業効率の低下だけでなく、姿勢の悪化や目の疲労など体にも悪影響を及ぼす可能性があります。
Webライターとして作業効率の改善を考えているならば、モニターを使った大きな画面で作業するのがおすすめです。
執筆画面や資料だけでなく、メールやチャットなど、複数の画面を表示することで作業効率の向上に期待できるでしょう。
ぜひ自分にぴったりなモニターを選び、現在のデスク環境を改善してみてください。