- Webライターにおすすめのパソコンを知りたい
- Webライターに必要なパソコンの選び方を知りたい
- Webライターがパソコン購入時に見るべきポイントを知りたい
と考えているWebライターに、現役Webライターでガジェット大好きの筆者が、パソコンの選び方とおすすめ製品を紹介!
選ぶのが難しいパソコンですが、本記事を読めば自分にぴったりなパソコンを選べるようになります
今までに使用したパソコンや、現在も執筆に使用しているパソコンを例に挙げつつ詳しく解説するので、ぜひ最後まで読んでください。
Webライターがパソコンを選ぶ時に注意すべきこと
Webライターの道具として、最も重要なのがパソコンと言っても良いでしょう。
仕事の相棒となるパソコンを選ぶ際、考え方として注意すべきことが以下の3つです。
- 安物買いの銭失い
- 中古は基本的に非推奨
- 狙うはミドルスペック
安物買いの銭失い
パソコンの性能は、基本的に価格と比例します。
したがって、快適な作業に必要なスペックのパソコンを入手するには、ある程度の購入資金が必要です。
よくWebライターは「少ない初期投資で始められる!」というメリットが強調されます。
しかし、この文章のターゲットは「ある程度の性能があるパソコンをすでに持っている人」であることに注意しましょう。
また、「初期投資が少ない=安いパソコンでもOK」ではありません。
自分で必要なスペックを判断できない人が、安いを理由にパソコンを購入すると、スペック不足でイライラすることになります。
再検討すべき価格の目安を挙げるならば、5万円を下回る格安パソコンです。
安物買いの銭失いにならないよう、パソコンを選ぶ際はケチらないでください。
中古は基本的に非推奨
「安いパソコンがダメでも、元が高価であれば中古でも大丈夫ではないか?」と、安易に中古パソコンを選んではいけません。
格安の中古品にありがちな数年前のパソコンを購入すると、最新ソフトをインストールできなかったり、最新アプリにアップデートできなかったりする場合があるからです。
また中古品の中には、動作が安定しないものや、バッテリーが保たないものもあります。
中古品だと保証を受けられない場合もあり、最悪の場合は再び買い直す必要もあるでしょう。
したがって、価格が安いだけを理由に中古パソコンを購入してはいけません。
スペックを自分ひとりで吟味できない人や、エラーが起きても自分で対処できない人は、必ず新品を購入しましょう。
お得に買いたいのであれば、セールなどで値段が下がった新品を購入すべきです。
狙うはミドルスペック
動画編集や高画質な写真編集などの重い作業に比べて、Webライターの執筆作業は軽い作業です。
しかし、比較的軽い作業だからといって、ロースペックのパソコンを買ってはいけません。
Webライターが購入すべきパソコンは、いわゆるミドルスペックです。
もしくは大は小を兼ねることから、ハイスペックを選ぶのも良いでしょう。
ミドルスペックを選ぶポイントは、ハイスペックとロースペックを避けること。
なぜならミドルスペックをピンポイントで選ぶのは、パソコン初心者には難しいからです。
ハイスペックのパソコンを選択肢から外す方法は、新品かつ割引前の価格です。
一般的に20万円以上の製品は、ミドルスペック以上になります。
一方でロースペックのパソコンを避ける方法はいくつかありますが、おすすめの方法は「Office程度ならサクサク動作」などの売り文句がついた5万円程度の製品を避けること。
この文言のターゲットは、「同時に複数のソフトを使用せず、Officeのソフトだけを比較的軽い作業で使用する人」であることが多いからです。
Webライターの執筆作業は、執筆するOffice以外にも、ブラウザなど複数のソフトを同時に開きます。
ブラウザでも2, 3タブ程度であれば処理不足にはならないでしょうが、数十タブを複数かつ同時に開いて快適に作業するにはミドルスペック以上が必要です。
ハイスペックとロースペックを選択肢からうまく外して、自分に合ったミドルスペック(もしくは以上)の製品を選びましょう。
Webライターが見るべきパソコンのポイントは3つ
Webライターにおすすめなミドルスペック以上の製品を選ぶために、パソコンを構成する基本的なポイントを3つ解説します。
- OS
- CPU
- メモリ
OS
パソコンに搭載されるOSの主流は、WindowsかmacOSの2種類です。
Appleが大好き、Apple製品と組み合わせたいなどの特別な理由がない限り、WebライターはWindowsを選ぶのが良いでしょう。
※WindowsかmacOSを選ぶべきかの詳細については、こちらの記事をご覧ください(後日公開予定)。
なぜならWebライターが使用するソフトの多くは、Windowsに最適化されているからです。
例えばOffice関連のソフトは、Windowsでの使用に最適化されています。
もちろんmacOSにも純正Officeはありますが、100%問題なく対応しているとは言い切れません。
筆者はMac miniで作成したExcelをクライアントに納品した際、クライアントのWindowsパソコンでは開けなかったことを経験しています。
幸いにもサブ機にSurfaceを所持しているので、再作成した後に再納品することで案件を完了できました。
クライアントが使用しているパソコンやソフトのバージョンなどに依存する点もありますが、ワーカーとしては納品時に不手際がないよう努めねばなりません。
OSで購入を悩んだ際や、複数のパソコンを所持する予定がない場合、OSはWindowsを選ぶのがおすすめです。
CPU
パソコンの処理能力を左右する部品のひとつがCPUです。
本記事では以下の4つを紹介しつつ、おすすめのスペックを紹介します。
- Intel
- AMD(Ryzen)
- Apple シリコン
- その他
Intel
IntelのCPUは、名称にある数字が大きくなるほど高性能になります。
簡単な説明にはなりますが、ノートパソコンであればCore i5以上(またはデスクトップパソコンであればCore i3以上)、かつ2, 3年以内に販売された製品を選ぶのが良いでしょう。
なぜならCPUにある数字は同じでも、CPUが登場した年代(世代)や搭載されるパソコンによって性能差があるからです。
※Core i5であればCore i5-14400FとCore i5-14500など細分化されますが、本記事では「-」以下の説明は省きます。
例えば2024年に登場したCore i5と、2020年に登場したCore i5には性能差があります。
年代によって進化の幅は異なりますが、基本的には新しいものほど高性能です。
数年以上前のモデルを新品で購入しても、スペック不足に悩まされる場合があるので注意しましょう。
また同じCore i5でも、ノートパソコンとデスクトップに搭載されるCPUには性能差があります。
ノートパソコンに搭載されるCPUの多くは、バッテリーの発熱や消費を抑えるために効率化を優先しているのが特徴です。
一方で、デスクトップに搭載されるCPUは性能優先で、ノートパソコンに搭載されるCore i5よりも、一般的に高性能になります。
ちなみに格安ノートパソコンには、Pentium, Celeron, AtomというCPUが搭載されがちです。
安いというメリットは魅力的ですが、性能はミドルスペック未満。
価格相応といった感じの製品が多く、Officeやブラウザの操作でさえストレスを感じることもあります。
したがって、Pentium, Celeron, AtomのCPU(※)を搭載した製品を、メイン機として購入するのはおすすめしません。
※一部のデスクトップパソコンを除く
スペック不足に悩まないように、ノートパソコンはCore i5以上(またはデスクトップパソコンはCore i3以上)、かつ2, 3年以内に販売された製品を選ぶのが良いでしょう。
AMD(Ryzen)
2017年に登場した比較的新しいCPUが、AMDが開発するRyzenです。
性能についてはIntelと同様に、名称にある数字が大きいほど性能が上がります。
Ryzenを搭載したノートパソコンを選ぶ際は、ミドルモデルのRyzen 5以上を搭載した製品がおすすめです。
ゲーミングPCに搭載されることの多いRyzenは、「ゲーミング向けで事務用途には向かない」と避けている人もいるのではないでしょうか。
ゲーミングには事務用途と比べて、パソコンに高いスペックが求められます。
したがって、ある程度のゲーミングをできるスペックであれば、Webライターが行う多くの作業をストレスなく快適にできるでしょう。
「ゲーミング=遊び」と考えて購入を避けるのではなく、性能を理解して適切に選ぶのがポイント。
Ryzenを搭載したノートパソコンを選ぶ際は、Ryzen 5以上を搭載した製品がおすすめです。
Appleシリコン
2020年後期から登場したApple製のCPUで、Apple製品にしか搭載されていません。
intelやRyzenとは異なり、名称にある数字は世代を表していて、数字が大きくなるほど新しくなり性能も上がるのが特徴です。
初代M1でもスペックは高く、Webライターの一般的な作業であればストレスを感じることはないでしょう。
Appleシリコンの性能差は世代だけではなく、後に続く単語で異なるのもポイントです。
(標準モデル) < Pro < Max < Ultraという順に、CPUの性能が上がります。
例: M2 < M2 Pro < M2 Max < M2 Ultra
WebライターがMacを選ぶ際は、M1以降の標準モデルがおすすめです。
Pro以上のスペックは、一般人にとっては「超」がつくほどのオーバースペック。
動画や画像編集の中でも、4K以上の高画質な動画や画像を、複数扱うようなプロのクリエイター向けの製品になるからです。
ただし、スペックによってディスプレイの出力台数が異なるなど、ハード面が異なる場合があるので注意しましょう。
例えばM2を搭載したMac miniは最大2台ですが、M2 Proになると最大3台まで出力できます。
このような制約が世代やスペックによって異なるので、執筆環境によっては上位モデルを選ばなければなりません。
AppleのMacを選ぶ場合は、M1より後に発売された標準モデルを選ぶのがおすすめです。
その他
Intel, AMD(Ryzen), Appleシリコン以外にも、CPUはあります。
しかし、パソコンに詳しい人や自信のある人以外は、購入を控えた方が良いでしょう。
ソフトなどの互換性だけでなく、トラブル時に自分で原因を調べるのが難しいからです。
例えば2024年に登場した最新のCPU、Snapdragon Xについては、購入するにはまだ時期が早いです。
対応ソフトやアプリが少なく、メインPCとして仕事で使用したいのであれば、2, 3年は待つのがおすすめ。
対応ソフトやアプリが出揃い、レビュー記事も増えてから購入を検討するのが無難でしょう。
メモリ
パソコンの処理性能を左右する部品のひとつがメモリです(ストレージとは違うので注意)。
数字の大きさに比例してメモリの性能は高くなり、複数のアプリやソフトを同時に使用するなど、マルチタスク時に性能差を感じやすくなります。
選ぶべきメモリ容量は、メーカーやCPUに関係なく16GB以上がおすすめ。
Webライターの作業は、執筆しながら資料を参照するなど、マルチタスクをする機会が多いからです。
「Webライターの作業は軽いから」などの意見に流されて、安易にメモリ8GBをメイン機として選ぶのはおすすめしません。
筆者は検証のためにMac mini(M2, 8GB)をメイン機に使用していますが、マルチタスク時に動作が重たくなるなど、メモリ不足にストレスを感じています。
メモリが8GBだとアクティビティモニターで監視したり、使用するアプリを都度終了させたりする必要がありとても不便です。
※サブ機としてなど使用用途が限られているのであれば、メモリ8GBの製品を検討するのも良いでしょう。
メイン機のパソコンを購入する際は、メモリ不足を感じにくい16GB以上を搭載した製品を選びましょう。
どうしても中古品を購入したいなら
- 初期投資をなるべく抑えたい
- 未使用品や中古品でお得に買いたい
- 型落ちのハイスペックが欲しい
など、パソコンにあまり詳しくない人がどうしても中古品を購入したい場合に、選ぶべきポイントを紹介します。
トラブル時には保証が効かない場合もあるため、購入する際は慎重に検討してください。
Appleの場合
初心者が購入しても良い中古パソコンは、基本的にApple製品だけです。
購入する場合は、Appleシリコン(M1以降)を搭載した製品にしましょう。
※M1以前のIntel製チップ搭載のMacを選ぶのは、初心者には難易度が高いためです。
Apple製品であれば中古品を購入しても良い主な理由は、以下の3つです。
- 未使用品も中古品も流通量が多い
- 中古でもハズレ個体が少ない
- トラブル時でも何とかなりやすい
Apple公式サイトでも、中古品のような製品をお得に購入できます。
それらは認定整備済製品として呼ばれており、新品よりもお得に購入できるのがメリットです。
※パーツの清掃や交換が行われただけでなく、Appleの保証もついています(詳しくはこちら)。
未使用品や中古品の流通量も多く、大手のイオシスやじゃんぱらであれば品揃えも豊富です。
またイオシスやじゃんぱらでは、ハズレ個体が少ないのもポイント。
オンラインでも店舗でも製品の状態が分かりやすく表示されて、店舗独自の保証もついているので、初心者が購入しても安心です。
ただし、フリマサイトで中古品を購入するのは、あまりおすすめしません。
詳しい状態(バッテリーや付属品)が分からないだけでなく、Appleの保証がないので注意しましょう。
Windowsの場合
Apple製品とは異なり、Windowsパソコンは性能だけでなく年式や世代など、スペックや本体の状態(傷やバッテリー容量)を確認する必要があります。
したがって、初心者がWindowsパソコンの中古品を購入するのはおすすめしません。
中古品として広く流通しているWindowsパソコンの中には、企業で使用されていたリース切れの製品もあります。
過酷な状況(屋外での使用や頻繁な充電など)で使用されていたパソコンもあり、個体ごとに大きな差があります。
メモリやバッテリー交換などをできない人にとっては、コスパの良い買い物にならないので注意してください。
Webライターにおすすめパソコン5選
ここからは数多くのパソコンの中から、Webライターにおすすめの製品を厳選して紹介します。
理由やポイントも解説するので、パソコンを選ぶ際の参考にしてください。
- Surface Laptop Go 3
- IdeaPad Slim 370i
- Inspiron 13 5330
- MacBook Air
- Mac mini
Surface Laptop Go 3
Microsoft純正のパソコンで各種Officeソフトだけでなく、Windows対応のソフトに高い互換性を持つのがSurfaceシリーズの特徴です。
そんなSurfaceシリーズの中でも、Webライターにとって価格と性能のバランスが良いのはSurface Laptop Go 3。
Officeソフトが標準搭載されているので、購入したらすぐに使えるのもメリットです。
Microsoft純正であるため、セキュリティアップデートなども都度配信されるため、安心して長く使えます。
Surface Laptop Go 3はメモリを選択できるので、メイン機ならば16GB、サブ機ならば8GBを選ぶのがおすすめ。
動画編集などにも挑戦したいのであれば、上位モデルのProやLaptopの購入を検討してください。
ただし、最近リリースされたSnapdragon Xを搭載したモデルについては、対応したアプリやソフトが少ないので、しばらくの間は購入を見送るのが良いでしょう。
IdeaPad Slim 370i
有名なThinkPadをはじめ、ラインナップが豊富なLenovo製品。
その中でもWebライターにおすすめしたい製品は、IdeaPad Slim 370iです。
BTOパソコンを選ぶと高価になりがちですが、本製品はAmazonなどのECサイトで気軽にメモリやストレージ、Office搭載の有無を選べるのがメリット。
また、この価格帯でありながら標準で指紋センサーが搭載されており、毎回パスワードを入力しなくてもログインできるのも便利なポイントです。
Webミーティングに必要なWebカメラとマイクが搭載、マイクにはノイズキャンセリング機能、Webカメラにはシャッターが付属しており、利便性もかなり高くおすすめです。
IdeaPad Slim 370iたった1台でWebライティングだけでなく、Webミーティングなどビジネスに必要な作業に幅広く対応できるおすすめ製品です。
Inspiron 13 5330
Webライターとしての仕事だけでなく、動画視聴など趣味にも使える便利な機能を備えたパソコンがInspiron 13 5330です。
アメリカのDell製で、品質が確かなのも嬉しいポイント。
4辺ベゼルレスの美しいディスプレイは、ブルーライトを低減することも可能です。
長時間画面を見るWebライターにとって、目の疲労軽減を期待できるのはメリット。
また本製品に搭載されている内蔵スピーカーは、Dolby Atomos対応により空間オーディオも再生できます。
仕事も趣味もバッチリこなせる1台でありながら、本体は約1.24kgという軽量設計で、カフェなどで作業したい人にもおすすめです。
Macbook Air
AppleのMacで一番おすすめな製品が、MacBook Airです。
13インチと15インチでスペックの差はありますが、Webライターの執筆作業においては大差がありません。
したがって、本体サイズについては、持ち運び頻度などを考慮して選ぶのがおすすめ。
ただしMac Book Proは、Webライターにとってオーバースペックです。
動画編集などクリエイティブな作業に挑戦したい、3台以上のモニターに接続したい、などの理由があれば上位モデルを検討すると良いでしょう。
現行モデルより以前のモデルでもスペックは十分なので、家電量販店の在庫セールやAppleの認定整備済製品を狙えばお得に購入できるのでおすすめです。
※以前のモデルを購入する場合は、M1以降を搭載した製品を選択しましょう。
Mac mini
性能を高くカスタマイズしても価格を抑えやすく、買い替え時には本製品のみと、ランニングコストを下げやすいのがMac miniのメリットです。
デスクトップである本製品は、ノートパソコンに比べて、排熱やバッテリーの劣化を気にしなくて良いのもポイント。
ただし初期投資には、本体だけではなくモニター・キーボード・マウスの購入が必須になります。
※本体の初回設定時には、純正以外のBluetoothキーボードを使えないので、有線もしくはUSBレシーバーのキーボードを用意する必要があるので注意
モニターなどの周辺機器をすでに持っていて、パソコンを持ち運ぶ予定がない人にとっては、かなりコスパの良いパソコンでおすすめです。
Webライターは格安パソコンに手を出さないで!
Webライターの仕事はパソコンがメインになるからこそ、パソコンの購入は慎重にするべきです。
格安につられてスペックの低いパソコンを選べば、作業にストレスを感じることが多くなります。
ストレスを感じると、構成をうまく組み立てられなかったり、文章の表現に悩んだりするでしょう。
仕事の相棒になるパソコンを選ぶからこそ、妥協したりケチったりすることなく、本記事を参考にして自分にぴったりな製品を選んでください。