年々暑くなる夏、電気代も値上がりを続けているため、熱中症に注意しながら節電に取り組んでいる人も多いでしょう。筆者もできる限りエアコンを使わずに、窓の開放と扇風機を駆使して生活しています。
そんな節電生活の中で活躍している製品のひとつが、充電器とモバイルバッテリーで有名なCIOから発売されているCLIPFANです。バッテリー駆動式のUSB扇風機で、3段階の風量調節に、自動首振り機能も備えています。
室内でも室外でも、今年の夏に大活躍だったCLIPFANを本記事でレビューします。ぜひ最後まで読んでください。
CIO-CLIPFAN01
しっかりとした外装の中から登場するのが、今回紹介するCLIPFAN。ちょっとしたプレゼントにも使えそうな、素敵な箱ですね。
製品の仕様や同梱物については、ユーザーマニュアルに記載されているものを引用しつつ、順に紹介します。
製品仕様
製品仕様は下表のとおりです(サイズは上記画像を参照)。ホワイト x ホワイト、ホワイト x イエローの2色で、筆者が購入したのはホワイト x ホワイトです。
引用元:ユーザーマニュアル
製品名 CIO-CLIPFAN01 バッテリー リチウムイオン電池 回転ファン直径 約 130mm 風量調整 弱・中・強 首振り 自動(左右 約70°)
手動角度調整入力 DC5V=1A バッテリー容量 3.7V 2000mAh 製品サイズ 右図参照 充電ポート MicroUSB 重量 約390g 充電時間 約2〜3時間 持続時間 約3〜6時間
付属品
付属品は下記のとおりです。MicroUSBケーブルの長さは、端子の先端から先端まで約1mです。
引用元:ユーザーマニュアル
- USB 扇風機本体
- 充電用ケーブル(MicroUSB)
- 取扱説明書
家の中でも外でも大活躍
2023年の夏も35度以上が連日続いて、自宅の扇風機とエアコンをフル稼働にしていた人は多いでしょう。筆者の自宅でも扇風機とエアコンはフル稼働でしたが、累積運転時間は扇風機の方が長かったです。
その運転時間の一部を担っていたのが、本記事で紹介するCLIPFAN。机の上だけではなく、台所や洗面所など、あらゆる場所で活躍してくれました。
きっかけは1本の動画
CIOといえば充電器とモバイルバッテリーのイメージが強く、他の製品のイメージが少ない方も多いでしょう。実は筆者も、下記の動画を見るまで知りませんでした。
だんだんと暑くなってきた5月下旬に、とある1本の動画がCIO公式YouTubeチャンネルから公開されました。概要を説明すると、CIOオフィス移転に伴い、可能な限り製品在庫を減らしたいとのこと(CIOのオフィスは倉庫兼事務所だそうです)。
「企業の公式動画でそのサムネイルはいいのか?」と思わずにはいられない、なかなか斬新な動画ですので、ぜひチェックしてみてください。
CIO製品にはいつもお世話になっていて、いつもわくわくさせてもらっている…「あっても困る製品ではないからな!」ということで、動画を視聴後に早速注文しました。
セール特化に加えて、CIOのファンは多いですよね。筆者が注文した際には、すでに一部の色が売り切れに!(同時購入したネックファンのレビューはこちら)
バッテリーは約3〜6時間
CLIPFANはリチウムイオン電池を内蔵していて、約2〜3時間の充電で、約3〜6時間の運転が可能です(ユーザーマニュアルより)。
コンセントがない屋内はもちろん、屋外でも活躍できるでしょう。筆者は午前中のデスク作業時にCLIPFANを手元に置き、午後からは冷房を稼働させてCLIPFANを充電…という運用方法で2023年の夏を過ごしました。
風量は3段階調節
安い同様の製品は、オンオフだけで風量調整できない製品が多いですよね。一方のCLIPFANは、弱・中・強の3段階調整が可能です。
手元に置くだけであれば、弱でも十分に風量を感じれるほど。風量を弱に設定すれば、バッテリーは3時間以上を優に持ちます。
MicroUSBか…
電力をあまり消費しない製品に共通しているのが、価格を抑えるために搭載するMicroUSBの充電端子。ガジェット好きの筆者としては、やはりUSB-Cの方が利便性が高いので、後継機に期待したいところ…
ちなみに同時購入したネックファンは、充電端子がUSB-Cでした(レビュー記事はこちら)。
5つのメリット
CLIPFANを1ヶ月以上使用して分かったメリットは、下記の5つです。
- どこでも使える
- 本体はしっかり自立する
- クリップで本体を固定できる
- スイッチひとつで自動首振り
- 風量は3段階調節
それでは順に説明します。
1. どこでも使える
扇風機やUSB給電式の扇風機とは異なり、リチウムイオン電池を内蔵しているため、CLIPFANはどこでも使えます。コンセントがない場所でも、3時間以上使えるのはとても便利ですよ。
筆者は都度持ち歩き、机の上はもちろん、洗面所や台所でも使用していました。他には、自動車の後部座席でも活躍してくれました(車種の都合、運転席と助手席にしかカーエアコンが直接当たらない)。
※洗面所や台所での使用は水分に、自動車での使用は高温に注意しましょう!
2. 本体は自立する
CLIPFANには3000mAhのバッテリーが搭載され、重さが約390gあります。その結果ファンが首を振っても、CLIPFANが倒れてしまうことはありません。
安定して自立するので、机上に置いて使用しても安心でしょう。
3. クリップで本体を固定できる
安定感のない場所や、風の当てる角度を調整するのに役立つのが、CLIPFANに搭載されたクリップです。天板の薄い机(約30mm)の角を挟めば、机上のスペースを節約できます。
台の上に置くと風が当たらないなどの問題も、高い位置にクリップで挟めば解消できるでしょう。意外と便利なクリップ式です。
4. ボタンひとつで自動首振り
この手のUSB扇風機では珍しい、自動首振り機能を備えたCLIPFAN。左右各約35°をボタンひとつで、自動に首振りしてくれます。
上下の角度については手動になりますが、任意の場所で調整できるほどに保持力があります。
5. 風量は3段階調節
風量は弱・中・強の3段階調節が可能で、机上に置いて直接風を感じるくらいであれば弱でも十分なほどの風量。ひとつのスイッチで調節するタイプなので、
停止→弱→中→強→停止→…(以下ループ)
と押すたびに変化します。
3つのデメリット
CLIPFANを1ヶ月以上使用して分かったデメリットは、下記の3つです。
- 充電端子がMicroUSB
- 首振りの動作開始が分かりにくい
- バッテリー残量が分からない
それでは順に説明します。
1. 充電端子がMicroUSB
低価格なデバイスにありがちですね…残念ながらCLIPFANも充電端子はMicroUSBです。
MicroUSBケーブルをそろそろ手放したいのですが、なかなか叶いませんね。もし後継機を出すのであれば、ぜひ充電端子はUSB-Cにして欲しいところ。
2. 首振りの動作開始が分かりにくい
運転開始後に首振りスイッチを押すことで、首振りをスタートします。首振りスイッチと電源・風量スイッチの背景(土台とスイッチの隙間)から漏れ出る光が、よく見ると青から緑に変化しますが…
周囲が明るいと、青でも緑でも、そもそも光っているのかすら分かりにくいです。動作を把握しやすい工夫が欲しかったですね。
3. バッテリー残量が分からない
「バッテリー駆動として致命的なのでは?」と筆者は思うのですが、CLIPFANのバッテリー残量を知る手段はありません。4, 5つのLEDで、バッテリー残量を知れたら良かったのですが…
ちなみに充電に関しては、充電ランプが赤色(充電中)に点灯して、充電が完了すると青色に点灯します。
後継機に期待する5つの機能
CLIPFANの後継機が登場する可能性は、正直かなり低いでしょう。しかし!ぜひCIOから登場してほしいと筆者は願っています。
もちろん今のCIOの技術を活かしつつ、ガジェット感のあるカッコいいUSB扇風機を作ってほしいですね。価格は高くなりすぎると売れ行きが厳しくなるでしょうから、5,000円前後で下記の5つの機能を搭載してほしいところ…流石に難しいかな…
- 充電端子をUSB-Cに変更
- 防水対応(生活防水程度でもあると便利)
- ファンの背面に持ち手の取り付け
- クリップ固定式をクランプ式に変更
- 左右だけではなく上下の自動首振りも追加
後継機が販売されたら必ず購入しますので、どうぞよろしくお願いします。