お手軽な価格でエンタメ消費に大活躍のfire HD 10が、2023年6月に特大進化を遂げました!スペックを上げつつも強気な価格に驚愕!
そんな最新機種のfire max 11は本当に買いなのか?fire HD 10から買い替えるメリットはあるのか?
fire HD 10から買い替えた筆者が、fire max 11を10日間使い込んだレビューを本記事にまとめました。新規購入や買い替えを検討されている方の参考になると幸いです。ぜひ最後まで読んでください。
fire max 11の仕様
fire HD 10からアップグレードしたfire max 11、発売当初から注目していた筆者。「早く買い替えたい!」と焦る気持ちと、「prime dayが近い!」と抑える気持ちの板挟みでした(まさか発売から1ヶ月後のプライムデーでセール対象になるとは…)。
何度も見た製品ページから、fire max 11の仕様を一部抜粋しましたので確認しましょう。ポイントはfire HD 10とサイズがほぼ同じにも関わらず、画面サイズは大きくなっている点です。
画質はフルHDから2Kに、ベゼルレス化にも成功しているのが、エンタメ消費専用デバイスとしては嬉しいアップデートですよね。
fire max 11 | |
サイズ | 259.1 x 163.7 x 7.50 mm |
重さ | 490g |
ディスプレイ | 11インチ 2K 2000×1200(213ppi) |
充電 | USB-C 9Wで約4.2時間 |
容量 | 64 or 128 GB |
カラー | グレー |
10日間じっくり使い比べてみた
fire HD 10から乗り換えて、テンションが冷めることなくfire max 11を10日間毎日使い続けました。使用用途はエンタメ消費に全振りで、fire HD 10から買い替えても、新たに「これがしたい!」みたいなことはありません。
fire HD 10については気になる点が多く、使っていて不満に思うことが多々ありました。それらの不満がfire max 11の購入決定のポイントになりましたので、順に確認してみましょう。
前機種はかゆい所に手が届かない…
fire HD 10を使っていて感じる不満点は3つ。
- 電源ボタンと音量ボタンの位置
→購入から2年経った今でも慣れずに押し間違える
個人的に、音量ボタンよりも電源ボタンの方が上(角)にあるイメージなので… - 左右のベゼルを持つとペコペコ音がする
→購入当初からの不満、ディスプレイが本体にはまっていない(?) - 毎回のPINコード入力が非常に面倒
→指紋か顔認証が必須だと痛感する
作業しながらの動画視聴ならギリギリ許容範囲でしたが、kindleアプリで雑誌を読むのはすぐにやめましたね。fire max 11では、上記3つの不満点は改善されて欲しい!と強く思い購入を決意した結果、かなり満足できました。
使用用途とfire HD 10からUPした点
- kindleアプリで雑誌を読む
→高画質な大画面で雑誌がサクサク読める処理速度にUP - prime videoでアニメ視聴
→ステレオスピーカーとベゼルレスと大画面の高画質で満足度がUP - Silkブラウザでインターネットサーフィン
→処理速度の向上で快適度がUP(YouTubeも視聴)
メイン用途の3点すべてが改善しているので、fire max 11に買い替えて大満足ですね。それでは次からメリット、デメリットを順に説明します。
5つのメリット
fire max 11を10日間毎日使い続けた結果、5つのメリットを体感できました。どれも自信を持ってお伝えできるメリットですので、じっくり確認してください。
1. 指紋センサーがついに搭載
fire HD 10ではスリープから起動するたびにPIN入力が求められ、非常に煩わしく感じていました。fire max 11では待望の生体認証のひとつ、指紋センサーが搭載。
指紋センサーはスペックも位置もGoodです。指紋センサーは押さずとも、指をかざすだけでスリープを解除。認証精度もスピードもまったく問題ないですね。
fire HD 10で個人的に不満だった電源ボタンと音量ボタンの位置も、しっかりと交換されていて、利便性が向上したのは大きなメリット。横向けで使用した際、音量ボタンよりも電源ボタンの方が上(角)にあるイメージなので、この位置関係は助かります。
2. アルミボディの質感よし
fire HD 10の背面ボディは、樹脂製で手の跡が残りやすいのも不満点。さらには購入当初からディスプレイが本体にはまっていないのか、右のベゼルを持つとペコペコ音するという…
fire max 11は本体がアルミボディにアップグレードされて、かなり高級感が増しましたね。手の跡は残りますが、fire HD 10とは異なり少ない回数で拭き上げれます。
3. ステレオスピーカー搭載
fire HD 10とほぼ同じ位置にステレオスピーカーを搭載しており、動画視聴はモノラルに比べて満足度が上がります。音質についてはfire max 11とfire HD 10を比較すると、仕様を見る限り差はありません。
しかし本体が樹脂製からアルミボディに変更されたことにより、プラスチックのような響きはなくなり、音質が改善された気がします。外部スピーカーやイヤホンを使用しない人にとっては、このメリットは大きいでしょう。
4. 2Kディスプレイ&ベゼルレス
2Kディスプレイが搭載され、fire HD 10からベゼルレス化していることで、動画視聴や雑誌購読の没入感がかなり上がっています。動画視聴をメインに使用している筆者としては、差を感じるポイントですね。
タブレットのサイズならば、フルHDでも十分かな?と思っていたのですが、2Kを体感してしまう差を感じます。動画視聴をメインに考えている方には、強くおすすめしたいメリットです。
5. 専用アクセサリーが充実
fire max 11の特徴のひとつ、専用アクセサリーのキーボード付きカバーとスタイラスペンの登場。fire HD 10では別途充電が必要だった専用キーボードは、ポゴピン接続で充電が不要になりました。
この改善に加えて、トラックパッドの搭載も大きなアップグレード。タブレットPCのような使い方もできそうですね。
fire HD 10はディスプレイサイズが10.1インチだったため、officeアプリを無料で利用できました。一方でfire max 11は、ディスプレイサイズが10.1インチ以上になったので、有料になっている点には要注意。
初登場のスタイラスペンは、Made for Amazonの専用設計で、充電もBluetooth接続も不要。単6電池は別途必要ですが、最長6ヶ月のバッテリー寿命というのもいいですね。使い心地が気になります…
2つのデメリット
fire max 11を10日間毎日使いましたが、デメリットに感じたのは2点。どちらも結構煩わしく感じるデメリットで、Amazonでレビューを投稿した際には星の数に影響したほど(本記事公開時点の筆者の評価は★4です)。
1. タップしても画面は点灯しない
fire max 11は、スリープ状態の画面をタップしても起動しません。スマホと大きく違う点なので、困惑する人も多いでしょう。
fire HD 10から継続されたデメリットですが、fire max 11では少し改善されています。それは指紋センサーの搭載です。
搭載された指紋センサーが優秀で、押さなくても指をかざすだけで指紋が認証されて、スリープが解除されます。ただし最後にPINを入力してから72時間が経過すると、セキリュティのためにPIN入力を求められます…指紋の方が安全ではないのか?
PIN入力を追加で求められるのは煩わしいので、システムアップデートで改善されることを祈ります。
2. カメラが出っ張った…なぜ…
fire HD 10では背面パネルからリアカメラが出っ張っていなかったので、机に置いてもカタカタ揺れることはありませんでした。しかしfire max 11ではリアカメラをアップグレードしたため、背面パネルから約2mm出っ張っています。
声を大にして言いたい!このリアカメラのアップデートが一番不要。個人的にはこの機能をダウングレードして、通常価格30,000円(税込)をなんとか下回ってほしいです。
fire HD 10との比較
価格差の大きいfire HD 10とfire max 11、ここでは単純に仕様を比較してみましょう。価格についてはAmazonのセールに頑張ってもらうことに期待して…
fire max 11 | fire HD 10 | |
サイズ | 259.1 x 163.7 x 7.50 mm | 247 x 166 x 9.2 mm |
重さ | 490g | 465g |
ディスプレイ | 11インチ 2K 2000×1200(213ppi) | 10.1インチ 1080フルHD 1920×1200(224ppi) |
充電 | USB-C 9Wで約4.2時間 | USB-C 9Wで約4時間 |
容量 | 64 or 128 GB | 32 or 64 GB |
カラー | グレー | ・ブラック ・デニム ・オリーブ |
積極的な買い替えは不要
fire max 11に買い替えて満足度は高かったのですが「買いなのか?」「おすすめか?」と尋ねられると、正直に言って強くは勧められません。Amazonのセール対象になって、販売価格が30,000円(税込)を下回って、ようやく「勧めてもいいかな?」というレベル。
なぜなら販売価格が30,000円(税込)を上回ると、ガジェット好きの筆者としては、どうしても比較対象に特価や中古のiPad(現行機種の1世代前)がチラつくからです。fire max 11とiPadを比べてしまうと、正直iPadの方がおすすめ。
今回の機能アップデートの中では、リアカメラが最大のマイナスポイント。カメラ機能を上げずに、fire HD 10と同レベルのカメラを搭載して、コストダウンに励んで欲しかったですね。
そもそもハイエンドのタブレットを除いて、タブレットのリアカメラはどれほど需要があるのでしょうか?
フロントカメラはWeb会議などで使用する機会があるので、アップデートをするのは分からなくもないのですが…中間グレード以下のタブレットで、リアカメラを使う機会はあるのでしょうか?
と不満は長くなってしまいましたが、個人的にはfire HD 10から買い替えて大満足でした。発売からわずか1ヶ月程度でセール対象になるとは…セール価格で購入できたのでウキウキです。
実は愛用していたkindle paperwhite(第10世代)も、最新機種のkindle paperwhite(第11世代)に買い替えました!そちらのレビュー記事はこちらです。