一般建築物石綿含有建材調査者講習を受講することになったけど…
難易度はどの程度?合格率はどれくらい?おすすめの勉強方法は?
そんな悩みを抱えたまま試験勉強をしても、勉強内容は頭に入ってきませんよね。
会社補助を受けて受講する方にとっては、合格せねばならないプレッシャーもかかっているでしょう(筆者もそうでした)。
そこで今回は、一般建築物石綿含有建材調査者講習と石綿作業主任者技能講習に合格した筆者が、修了試験のポイントを解説します!受講時の体験エピソードも交えながら解説しますので、ぜひ最後まで読んでください。
結論
まずは結論!一般建築物石綿含有建材調査者講習の難易度・合格率、勉強方法は、下記のとおりです。
難易度:実務経験があっても過去問対策推奨。
合格率:非公表
勉強方法:過去問を繰り返し解きましょう。
それぞれについて、詳しく説明しましょう。
一般建築物石綿含有建材調査者講習の難易度
一般建築物石綿含有建材調査者講習の修了考査は、2日間の講習の最終日に実施されます。修了考査は制限時間80分で、マークシート形式80問。
合非基準は筆記試験問題と調査票試験問題の両方で、満点を100%として60%以上の点数が必要。試験時には、テキストやノート類の参照はできません。
筆記試験問題は、講習会で学習した知識について正誤で問われます。「適切なものを選べ」なのか「不適切なものを選べ」なのか、十分に注意して解きましょう。筆記試験問題は、主催団体の一般財団法人日本環境衛生センターに過去問題が記載されています(サイトはこちらから移動できます)。
調査票試験問題は、写真を見て石綿含有建材がレベル1〜3のどれに該当するのか、または含有されていないのかを判断します(筆者が受けた当時)。知識だけではなく、実務経験も試される内容となっています。
実務経験に自信がない人は、該当科目の説明を特に注意して聞きましょう。調査票試験問題については、過去問題は記載されていません。当日の試験問題2ページ分は公開されているので、どのような問題なのか一度確認しておきましょう(サイトはこちらから移動できます)。
筆者が受験した当時は、筆記試験問題については事前に対策をしていたため、特に問題がなく試験時間に余裕を持って回答できました。しかし調査票試験問題にはかなり苦戦、業種的にも石綿の現場を見たことがなく、過去問題もなくかなり厳しかったです。
一般建築物石綿含有建材調査者講習の合格率
一般建築物石綿含有建材調査者講習の合格率は、残念ながら公表されていません。
筆者が受験した当時は、本試験が導入されたばかりで、前職でも受験者が少なかったです。受験してからしばらくして合否結果が届くので、受験会場の雰囲気から合格率は判断できませでした。
試験問題の難易度から推測すると、個人的には70%くらいかなと考えます。受験者は事務経験が豊富かと思うので、80%を超えている可能性もあります。
未経験から最短で合格するには?
実務経験なしの未経験(受験資格なし)から、最短で一般建築物石綿含有建材調査者講習に挑戦するには石綿作業主任者技能講習を修了するのがおすすめ。石綿作業主任者技能講習の受講資格は満18歳以上だけで、実務経験や資格も不要です。
石綿作業主任者技能講習は、受講先にもよりますが、当日免状を取得することも可能。取得後すぐに一般建築物石綿含有建材調査者講習を受講すれば、1〜2ヶ月で合格することもできるでしょう。
(一般建築物石綿含有建材調査者講習の修了考査は、結果が送られてくるまで受講から期間が開きます。)
合格するには?オススメ勉強法
一般建築物石綿含有建材調査者講習の修了考査に合格するオススメの勉強方法は2つ。
- 受講前に公開されている過去問を解く
- 講師の話をよく聞いて、必要箇所にマークする
受講前に過去問を解くことで、講習の理解度が上がります。復習の機会にもなるので、過去問を解くのがおすすめです。
過去問を使った効率的な方法とは?
過去問を使ったオススメの勉強方法は「正しい問題の文章をそのまま覚えること」。時間的に余裕があるれば、不正解の文章を正しい文章に直して覚えましょう。過去問題集に直接書き込んで何度も読み込めば、ノートにまとめ直すよりも効率的に学習できます。
たとえ内容を完璧に覚えられなくても、受験時には「アレ?この出題文章なんか変??」と気付けるようになります。
講師の話はよく聞きましょう
修了考査のテストは、講習会の内容をもとに作成されています。重要な(テストに頻出する)箇所については、講師から指示があるので都度マークしましょう。したがって講義を受講するまでに、3色ボールペンや、マーカー、付箋を準備しておくのがおすすめです。
休憩時間も活用して復習すれば、理解度は深まります。本講習は2日間なので、1日目の講義が終了したあとは、講義の復習と過去問題をしっかりと取り組みましょう。
結論(再掲)
改めて結論!一般建築物石綿含有建材調査者講習の難易度・合格率、勉強方法は、下記のとおりです。
難易度:実務経験があっても過去問対策推奨。
→筆記試験問題 :過去問対策で十分
→調査票試験問題:実務経験があるほど有利!(講習受講だけでもなんとかなる)
合格率:非公表
→難易度的には70〜80%くらいかと推測
勉強方法:過去問を繰り返し解きましょう。
→筆記試験問題 :公表されている過去問を繰り返し解くのがおすすめ
→調査票試験問題:実務経験がないときは、受講して知識を得るべし
実務経験少なくて難しかった…(感想)
過去問あるからいけるだろ〜!と余裕を持って受講、試験開始後しばらくはかなり順調でした。しかし、調査票試験問題の登場に焦ります。というのも調査票試験問題があることを知らなくて、対策が不十分だったからです。
なんとなくは判別できるものの、選択に自信はまったくありません。試験終了後は不合格を覚悟したのですが、なんとか合格できて助かりました。
法律が厳しくなった直後の受験だったので、講習会の席は取り合い。社内でも受講者が少なくて、事前情報がなかったのは本当に厳しかったですね。
もし一般建築物石綿含有建材調査者講習に挑戦する人は、過去問を事前に確認だけでもしておくことをおすすめします。講習会で、試験ではどこがポイントになるのか、判別できるようになりますよ。