蒸し暑い季節が来る前に、エアコンの購入を考えませんか?
- 安いエアコンは不安
- 必要な機能が分からない
- ラインナップが多すぎる
「結局どのエアコンを選んだらいいの!?」とお悩みの方に、元国内空調メーカーのサービスエンジニアが「お得に便利で快適なエアコン」を紹介します。
この記事を読めばエアコンに必要な機能が分かり、お得なエアコンを買えるかも!?読み終わり次第、家電量販店へ急ぎましょう!

買い替えのタイミングが難しい高価なエアコン!
だからこそ後悔せずお得に購入したいですよね?

【結論】オススメのエアコンと機能はこれだ!
まずは結論!オススメのエアコンはこちら!
- 国内空調メーカーの「最安グレード」または「中間グレード」
最安か中間かは、必要な機能がどちらにあるかによります。
元サービスエンジニアがオススメしたい機能は3つ!
- 空気熱交換器の自動洗浄機能(室内機)
- 室内機の自動風向き調整機能(上下・左右)
- 高温下でも低温下でも室外機が動く機能
ほかにもご自宅が海辺であれば「耐塩害仕様」や「耐重塩害仕様」、寒い地域であれば「寒冷地仕様」の購入がオススメです。
※室外機の部品にコーティングする塩害仕様は、通常仕様よりも耐久力もあり、一般地域での購入もオススメ(詳しくは各メーカーまたは家電量販店の店員さんに)
それでは順に、理由も合わせて説明しましょう。
最安グレードがコスパ最強
国内空調メーカーのカタログを見ると、どのメーカーにもグレード(機能性)があります。
最上位グレードが気になるかと思いますが、筆者がオススメしたいのは「国内空調メーカーの最安グレードまたは中間グレード」!
一般的に機能が少ないほど、必要な部品が少なくなるので、エアコンの価格は下がります。
また使用する部品が少なくなると、破損する部品も少なくなり、故障のリスクも下がるので「最安グレードまたは中間グレード」がおすすです。
最安?中間?どちらのグレードがオススメなのかは、中間グレードに自分にとって不要な機能があるかがポイント。
例えば最近はやりの無線機能(スマホで操作できたりする機能)は、中間グレード以上に搭載されることが多いです。
リモコンだけで操作する方にとっては、無線機能は不要ですよね。
無線機能が搭載されてないグレードや機種を選択すれば、基本的に購入価格を下げられます。

他メーカーの格安モデルも増えてきましたが、
機能と仕様を見極める力が必要です。
個人的には国内空調メーカーから選ぶことをオススメします。
在庫処分の対象になりやすい!?
国内空調メーカーの最安グレード(または中間グレード)をオススメする理由がもうひとつ!それは「在庫処分の対象になりやすい」こと!
流通量が比較的多い最安グレード(または中間グレード)は、翌年にも在庫として残る可能性が高いです。
春頃に最新モデルの発表されることが多く、前年モデルは在庫処分の対象となります。
在庫処分の対象機種となれば、お得にエアコンを購入できるチャンス!
在庫限りで早いもの勝ちにはなりますが、梅雨前にエアコンを購入すると、繁忙期前なので作業日の調整もしやすいメリットもあります。
(4月下旬から6月上旬、チラシや広告やCMを見かけ始める時期がオススメです)

この機能の有無で利便性がかわる!
さまざまな機能が追加されても、翌年には新たな機能が追加されるエアコン。
それでは突然ですが質問です!実際にエアコンで使っている機能はなんですか?
エアコンのリモコンを思い浮かべて、押したことのあるボタンを思い出してください…。
多くの人は「運転ON/OFF」「冷房/暖房」「室温↑/↓」くらいでしょうか。
(後は除湿、タイマーくらいですかね。)
そうです!カタログに載っていたり、取扱説明書を読んで機能を使うことは意外と少ないです!
どんな機能が本当に必要なのか?オススメしたい機能はたった3つだけ。
- 空気熱交換器の自動洗浄機能(室内機)
- 室内機の自動風向き調整機能(左右の有無は要確認)
- 高温でも低温でも室外機が動く機能
本体価格が安くなるほど機能は少なくなるので、この3つの機能の有無をしっかり確認してください。

IoT対応機種は中間グレード以上が多いです。
(声やスマホでエアコンを操作する機能)
空気熱交換器の自動洗浄機能(室内機)〜洗浄は機械かプロに任せるべし〜
エアコンは定期的にメンテナンスをしないと、消費電力が増えます。
特にフィルター清掃をさぼると、最悪の場合には室外機の故障にもつながります。
フィルターを掃除するには、エアコンの前パネルを開けるて、掃除機で吸うか流水で洗うのがいいでしょう。(洗った際には乾かしてください)
「フィルターお掃除機能がついているから、我が家のエアコンは心配なし!」は大間違いです。
お掃除機能がついている場合は、フィルターではなくダストボックスの定期的な清掃をお忘れなく。
(過去に点検修理で呼ばれた際、ダストボックスがホコリで溢れているのを見ました)

嫌なニオイのもとは?
フィルターやダストボックスの清掃だけでは、メンテナンスとしては不十分。
ご自宅のエアコンから出てくる風、嫌なニオイがしませんか?
嫌なニオイの主な原因は、エアコン内部のホコリやカビです。
カビや汚れの堆積を防ぐには、定期的な清掃と洗浄が効果的!
しかし自分ひとりでエアコン内部を洗浄するのは、手間も時間もかかるので非現実的…こういう面倒なことこそ、エアコンに任せましょう。
最近のエアコンには、内部洗浄機能が搭載されています。
内部洗浄機能があることで、エアコン自身が内部を自動洗浄してくれるのです。
ホコリだけではなく、カビの発生も抑制してくれるオススメ機能です。
(内部洗浄機能はメーカーによって異なります、詳しくは各メーカーや家電量販店の店員さんに)

ホコリやカビのニオイに敏感な方は特に、
内部洗浄機能ありのエアコンを選びましょう!

室内機の自動風向き調整機能〜左右はコストダウンの対象に〜
エアコンを観察すると、吹き出し口が上下に動いていることが確認できます。
(設定で風向を固定していない限り)
さらに吹き出し口の内部を見ると、左右に動く小さなハネがあることに気づくでしょう。
(ご使用の機種によります)
内部の小さなハネと、吹き出し口が上下に動くことで、冷たい(温かい)風をムラなく部屋中に届けられます。
この内部の小さなハネは、コストカットの対象になりやすいみたいです!?
左右に動くハネがないと、部屋の温度にムラができてしまい、効率的に室内を冷ませません(温めることも)。
また、冷風や温風も当たり続ければ不快に感じませんか?
効率よく風を循環させるためにも、左右に動くハネが搭載されているエアコンはオススメです。
一部メーカーの機種には、左右のスイング機能がないエアコンもありますので注意しましょう!

冷風(温風)が直接当たると不快に思う方は多いです。
上下のスイングだけではなく、左右のスイング機能があることで、
風当たりだけでなく、効率よく室温を調整できて快適になります。
高温でも低温でも室外機が動く機能〜異常な暑さや寒さでエアコンが動かない〜
エアコンのカタログをしっかり読んだことはありますか?少し一緒に確認してみましょう。
ここ数年の記録的な猛暑や厳寒でもエアコンが動くように、「タフな試験環境をクリア!」「豪雪地帯で運転確認!」などの記載があることにお気づきでしょうか。
高温でも低温でもエアコン(室外機)を運転させるには、機器本体の部品はもちろん、技術と性能と制御を組み合わせる必要があります。
「温暖な気候で夏もそこまで暑くならないし、冬もそこまで寒くならないからその機能は必要?」と疑っているそこのアナタ!
室外機の周辺に立った経験がないから、そんなことが言えるのです!
(エアコンを稼働させている時、部屋の中にいるのが普通ですから…)
高温にならないと安心している方、設置場所に直射日光は当たりませんか?風通しはいいですか?
室外機の吹き出し温度は40度以上、そこに周辺温度も合わさるので、設置場所付近は異常に暑いですよ!
低温にならないと安心している方、設置場所は日陰ではありませんか?風通しはいいですか?
室外機の吹き出し温度は1桁からマイナス、日陰や雪も合わされば、設置場所付近は極寒ですよ!
温暖な地域でも条件が重なれば、タフな環境でも動くエアコン(室外機)が必要なことをご理解いただけたでしょうか?
エアコンを選ぶ際には、高温でも低温でもエアコン(室外機)が問題なく動くことをしっかり確認してください。

格安エアコンをどうしても購入したい時は、
高温・低温で室外機が動くかの確認が必須!

その機能は本当に必要ですか?
機能が増えるほど、一般的にエアコンの価格は高くなります。
昨今はエアコンに限らず、スマホやTVや冷蔵庫や洗濯機でも、機能の全部(なんでも)乗せが主流ですよね。
一方で機能が多くなるほど、必要な部品は多くなり、制御は複雑になり、故障リスクも増大します。
また一部の機能には、イニシャルコストやランニングコストを上げるものも!
元サービスエンジニアが「この機能は不要じゃない?」と思う機能は、以下の3つです。
- フィルターお掃除機能
- 換気機能
- 空気清浄機能
理由を順に説明しましょう。
フィルターお掃除機能〜機能の有無に関わらず掃除は必要〜
いきなりですが、フィルターお掃除機能は本当に必要でしょうか?
よほどの高いところにエアコン(室内機)を設置していなければ、踏み台に乗って前フタを上げて、フィルターを外して洗うだけです。
部屋中を片付けて掃除機をかけるより、洗濯物を干して畳むより、エアコンのフィルター清掃の方が時間も手間も少ないでしょう。
もうひとつ質問です。
フィルターお掃除機能がついたエアコンを使用している皆さまは、定期的にダストボックスの清掃をしていますか?
そもそもダストボックの位置や、ダストボックスの取り外し方をご存知ない方も多いかと思います。
ここで言いたいことは「フィルターお掃除機能の有無に関わらず、エアコンには定期的な掃除が必要」ということです。

フィルターお掃除機能があると料金が高くなる?
それではなぜ、フィルターお掃除機能がない方をオススメするのか説明しましょう。
前章で内部洗浄機能の重要性は説明しましたが、ホコリとカビ対策として、1年に1回はプロに洗浄を依頼することを強くオススメします。
プロの洗浄効果は抜群で、エアコン内部にたまったホコリやカビが次々と出てきます。
衝撃的なほど黒い色をした水なので、作業写真の記載は自粛させてください(イメージ:泥水)。
さて肝心な洗浄の費用について、依頼先や時期にもよって変わりますが、注目すべきは見積項目にある「フィルターお掃除機能」の有無です。
依頼先によって見積項目記載の名称は異なりますが、フィルターお掃除機能の有無だけで数千円以上の差が生じます。
(部品破損のリスク、脱着時の工数増、作業時間の増加が見込まれるからでしょう)
フィルターお掃除機能がないエアコンは、本体価格が下がり、プロに依頼した際の洗浄費用も安くなるのでオススメです。

エアコンの清掃・洗浄機能に頼るだけではなく、
1回/年はプロに洗ってもらいましょう。
快適性はもちろん、節電にも期待できます。

換気機能〜追加工事に注意〜
流行ウィルスにより、一躍有名になった換気ができるエアコン。
冷静に考えると、ご自宅で使うエアコンに換気の機能は必要でしょうか?
そもそも窓がない場合を除くと、窓を開けて換気ができない理由はなんでしょう。
自動車の排気ガスが気になるから、グランドが近くて砂埃が気になるからなど、これらの理由で窓が開けられないと思い浮かべましたか?
換気ができるエアコンは、新鮮な空気を室外機付近から取り入れて、ダクトを通して室内に運びます。
つまりエアコンで換気をしても、窓を開けて換気をしても、同じ外の空気を取り入れているのです。
各メーカーは対策として、空気清浄機能や加湿機能をエアコンに追加します(詳細は各メーカーのHPやカタログにて)。
換気機能だけではなく、さらに機能が必要になるので、換気ができるエアコンは値段が比較的高いですよね?
あれ?換気機能は不要かな?と思った方にダメ押しです!実は機能よりも大きな問題が潜んでいます。
追加工事が必要?そもそも取り付けできない?
新鮮な空気を外から取り入れるということは、空気の通り道であるダクトを、通常の配管(冷媒・ドレン)と合わせて施工する必要があります。
そうです!壁の貫通部が広くないとエアコンが設置できません!
(既存の貫通部の大きさによります。既存のエアコンが埋設配管だと工事できないので注意。)
貫通工事は追加費用はもちろん、壁の構造上開けても問題ないかどうかの判断も必要になります。
例えば、持ち家であれば壁の内部に何もないこと、賃貸であれば貫通部を広げて良いのか?という判断が必要ですよね。
どうしても換気ができるエアコンを購入したい場合は、事前に貫通部の大きさをチェックして、販売員さんとしっかり打ち合わせしましょう。

換気ができるエアコンのカタログをよく見てください。
「窓を開けて換気をしてください」と書いています。

(画像はイメージです、大きな穴を開けるわけではありません)
空気清浄機能〜空気清浄機をお持ちですか?〜
空気清浄機が必要な方は、アレルギーや花粉症にお悩みの方だと思います(筆者も花粉症です)。
ひと昔前のエアコンには、空気清浄機能がついていなかったことも多く、空気清浄機をエアコンとは別にお持ちの方も多いでしょう。
空気清浄機をすでに所持していて、まだ使えるのであれば、空気清浄機とエアコンを併用して使用するのもオススメ。
お使いの空気清浄機が風量を出せるタイプであれば、室内の空気をキレイにしつつ、サーキュレーターのように室内の空気を循環できます。
エアコンと空気清浄機で室内の空気を循環させれば、冷暖房効率も上がり、省エネ効果も期待できるでしょう。
さて話を本題へ戻しまして、空気清浄機を別に持っているのであれば、エアコンに空気清浄機能がなくてもいいですよね?
単純に言えば、部屋の中に空気清浄機が2台あることになります。
(フィルターの細かさや性能に差があれば、2台別々に使用するのも効果的…)
空気清浄機能が追加されれば、フィルターだけでなく、空気清浄機能を行う部品に対しても、定期的にメンテナンスが必要になることを忘れないでください。
(空気清浄機能を行う部品が使い捨てなのか、メンテナンスが必要なのかは、メーカーによって異なります。)

エアコンの使用中ずっと空気清浄機能が必要ですか?
別に空気清浄機があるなら、必要な時に併用しましょう。
【結論(再掲)】オススメ機器と機能はこれだ!
改めて結論です!選ぶべきエアコンはこちら!
- 国内空調メーカーの「最安グレード」または「中間グレード」
最安か中間かは、必要な機能がどちらにあるかによります。
オススメメーカー:ダイキン・三菱・日立・東芝・パナソニック
元サービスエンジニアがオススメする機能は3つ!
- 空気熱交換器の自動洗浄機能(室内機)
→エアコン内部の掃除は難しい!カビとホコリ対策にぜひ! - 室内機の自動風向き調整機能(左右の有無は要確認)
→冷暖房効率を上げるのに必須! - 高温下でも低温下でも室外機が動く機能
→肝心な時にエアコンが動かないと意味ありません!
海辺であれば「塩害仕様」、寒い地域であれば「寒冷地仕様」の購入がオススメです。
※長く使いたいのであれば、基盤や熱交フィンにコーティングする塩害仕様がオススメ(詳しくは各メーカーまたは家電量販店の売り場係員に)

【まとめ(感想)】個人的にオススメな機種はこれだ!
2023年現在、筆者がオススメしたいのは下記メーカーの2製品。
特にお得なのは2022年モデルで、在庫が残っている6月末までが狙い!
買い替えを検討している方は、家電量販店に急いで行ってください!在庫と価格を確認しましょう!
迷ったらやっぱりダイキン!コスパ最強はEシリーズ
国内空調メーカーのシェア率からも、迷ったらダイキンと考えている方も多いはず!
標準搭載のフィルターは集塵率が高く、エアコン内部にホコリの侵入をなかなか許しません。
(実際に家電量販店で見てもらうと、一目瞭然で他社よりも細かいフィルターが付いてます)
室外機はダントツでタフな性能です!猛暑でも極寒でも負け知らず!落下や衝撃にも強い!
その自慢の室外機は、稼働中の音(主に圧縮機)が小さいのも特徴的。
圧縮機はもちろん、機器本体の故障率も少なく長持ちです。
機能がわからない?何がオススメ?とお悩みの方には、とりあえずダイキン製のエアコンを勧めれば間違いは少ないでしょう。

ダイキンは故障時の修理対応が早いのも好印象です。
室外機空気熱交換器の自動洗浄はHITACHIだけ!
筆者が2023年5月に購入したのが、2022年モデルのDシリーズです。
室内機の内部洗浄機能は、最近ではどのメーカーでも標準搭載となりました。
しかし!室外機の空気熱交換器の自動洗浄はHITACHIのみ!
設置場所が道路やグランドに面する際は、HITACHIの室外機空気熱交換器の自動洗浄機能がオススメ!
室外機に洗浄が必要な理由は、冷房効率を上げて、異常停止を防ぐためです。
冷房効率が上がれば、もちろん省エネによる節電効果を期待できます。
また、室外機の空気熱交換器の汚れに起因する冷房時の異常停止は、高圧関係(高圧異常や高圧保護)が多く危険です。
室外機の空気熱交換器を、水で洗浄したことはありますか?
お時間のある時に、室外機の背面を確認してみてください。
(必ず運転を停止させて、周囲の状況や回転部であるファンには十分注意してください)
停止中にライトを当てて、反対から見た時にライトの光が見えなければ、空気熱交換器が汚れている証拠です。
ホースやシャワーで空気熱交換器を水洗いするだけでも、冷房効率は改善しますよ!ぜひ試してください。

室外機の自動洗浄機能はずっと欲しかった!
この夏は洗浄してる様子をじっくり観察します!