昨今のモバイルノートPCは軽量と薄型への追求が影響してなのか、接続できる端子の種類も数も少なくなってきました。筆者の愛用するMacBook ProはUSB-Cポートが4つ、SurfaceはUSB-CとUSB-Aが1つ。
しかし接続する外部機器は、ディスプレイ・キーボード・マウス・USBメモリなど多岐に渡ります。なので「ポート数が足りない!」と嘆く人も多いのではないでしょうか。
その悩みを解決してくれるガジェットが、「ハブ」と呼ばれる製品です。今回の記事では、筆者が愛用している「Anker PowerExpand 8-in-1 USB-C PD Media Hub」のレビューを紹介します。
製品のメリットやデメリットに加えて、ハブを選ぶ際のポイントも説明します。ぜひ最後まで読んでください。
商品名 | Anker PowerExpand 8-in-1 USB-C PD Media Hub |
企業名 | Anker |
リンク | 詳細はこちら |
購入日 | 2021/4/16 |
販売元 | Amazon |
こんな人にオススメ!
まずは結論です!「Anker PowerExpand 8-in-1 USB-C PD Media Hub」を購入した方がいい人は以下のとおりです。
- 使用端末のUSBポート数が少ない人
- 使用端末の拡張性が少ない人
- 外部メディアを使用する人
3つのメリット
Anker PowerExpand 8-in-1 USB-C PD Media Hubを使ってわかった3つのメリットは以下のとおりです。
- 軽くて小さくて持ち運びが便利
- モニター2台に拡張ディスプレイ可能
※OSによって表示数が異なるのは注意 - 充電しながら各種メディアに接続可能
それでは順に説明させていただきます。
1. 軽くて小さくて持ち運びが便利
Anker PowerExpand 8-in-1 USB-C PD Media Hubのサイズと重さは下表のとおりで、ノートPCやタブレットと比較しても軽くて小さいのが特徴。筆者はiPad mini(第6世代)と合わせて持ち歩いていますが、荷物と感じない程のコンパクトサイズです。
ノートPCと合わせてAnker PowerExpand 8-in-1 USB-C PD Media Hubを持ち歩いても、荷物と感じないほど軽くてコンパクト。訪問営業や出張の多いサラリーマンにもおすすめです。
Anker PowerExpand 8-in-1 USB-C PD メディア ハブ | |
サイズ | 約11.8 x 5.5 x 1.7 cm |
重さ | 約110g |
2. モニター2台に拡張ディスプレイ可能
Anker PowerExpand 8-in-1 USB-C PD Media Hubには、HDMIポートが2つあります。それぞれのHDMIポートとディスプレイを接続すれば、マルチディスプレイの環境を形成可能。
Windows搭載のノートPCであれば、本体の画面も含めて、3画面の拡張デスクトップを構築できます。ただしmacOSの場合、ミラーリングと2画面への拡張(モニター2台は同一画面)となるのは注意が必要です。
3. 充電しながら各種メディアに接続可能
Anker PowerExpand 8-in-1 USB-C PD Media Hubは、PD対応のUSB-Cポートを搭載しており、デバイスを充電しながら各種メディアに接続できます。例えば筆者が愛用しているiPad mini(第6世代)は、USB-Cポートがひとつしかありません。
iPad mini(第6世代)にAnker PowerExpand 8-in-1 USB-C PD Media Hubを接続すれば、以下のようなことができます。
- 外部ディスプレイに表示
- iPad mini(第6世代)の充電
- SDカードやmicroSDカードの読み込み
- マウスやマイクの接続
拡張性が高くなり、iPad mini(第6世代)がかなり便利に使えます。Anker PowerExpand 8-in-1 USB-C PD Media Hubに搭載されているポートの詳細は、以下の表のとおりです。
ポートの種類 | ポート数 | 詳細 |
USB-A 3.0 ポート | 2 | 最大5Gbps (充電や映像出力には非対応) |
PD対応USB-C充電ポート | 1 | 最大入力100W / 最大出力85W (データ転送や映像出力に非対応) |
microSD & SDカードスロット | 各1 | 最大104MB/s |
イーサネットポート | 1 | 最大1Gbps |
HDMIポート | 2 | 最大4K(60Hz) 2ポート同時利用は4K(30Hz) |
2つのデメリット
Anker PowerExpand 8-in-1 USB-C PD Media Hubを使ってわかった2つのデメリットは以下のとおりです。
- USB-Cケーブルの融通が効かない
- 充電しながら使用すると発熱する
それでは順に説明させていただきます。
1. USB-Cケーブルの融通が効かない
Anker PowerExpand 8-in-1 USB-C PD Media Hubとデバイス間のUSB-Cケーブルは、短くて硬いのであまり融通が効きません。本体とケーブルの接続部からUSB-C端子の先端まで、実際に測ってみると約20cm。
ケーブルが短いのは、それなりの問題になります。なぜならば接続環境の位置が固定された場所へ行くと、ケーブルの長さに依存した場所での作業が必要になるからです。
例えばディスプレイと接続する時、ディスプレイを移動するのは難しいことが多いでしょう。つまり作業が行える位置は、接続するHDMIのケーブルの長さに依存します。は2m未満のことが多くて取り回しが困難な場合があります。
可能であるならば、ハブ本体とケーブルは着脱可能な製品だと、更に利便性が高くなると思いました。
後日ケーブルが脱着できる製品が登場しました!これならば好みの長さのケーブルで使用できて、持ち運びも便利です!ぜひ検討してみてください!
2. 充電しながら使用すると発熱する
Anker PowerExpand 8-in-1 USB-C PD Media Hubは多機能で便利なハブですが、充電しながら高負荷をかけると本体が発熱します。筆者がWindows PCを利用して、HDMI x2ポート、USB-A x1ポート、イーサネット、60W給電を行い、2時間程度作業をすると熱くなりました(体温より少し低い程度)。
気にしすぎかもしれませんが、USBメモリやSDカード類のデータ保存機器を利用する際は、十分に注意すべきでしょう。例えばデータの移行が完了次第、その都度抜き差しするなど対策することを推奨します。
機能はGood!取り回しだけが難点…
軽くて小さいAnker PowerExpand 8-in-1 USB-C PD Media Hubは、持ち運びにとても便利です。筆者が会社員の時は、会社支給のWindowsタブレットPCがポート不足でいつも困っていました。
出先でもデスクでも作業が必要にも関わらず、
- 専用の充電端子は独自規格
- 専用のACアダプターは大きく重い
- 防水キャップが硬い
- 端子の種類も数も少ない
という外部機器との接続性に欠けたWindowsタブレットPCでした。しかしAnker PowerExpand 8-in-1 USB-C PD Media Hubを購入してからは、本製品とWindowsタブレットPCを接続するだけで、事務処理の準備は整い利便性が大幅に向上。
外回りから帰社して、事務処理までの大幅な時間短縮に成功できました。今でも仕事場を変えるなど、移動を伴う仕事の時には本ハブを愛用しています。
ハブの導入を検討されている方は、Anker PowerExpand 8-in-1 USB-C PD Media Hubをぜひ検討してください。据え置き用としての利用を検討されている方は、Anker PowerExpand 13-in-1 USB-C Dock ドッキングステーションもおすすめです(レビュー記事はこちら)。
USBハブ選びのポイント
今回は愛用しているAnker PowerExpand 8-in-1 USB-C PD Media Hubのレビュー記事をまとめました。本見出しでは、USBハブを選ぶ5つのポイントを紹介します。
- 用途に合わせたデザインを選ぶ
持ち運び用なら軽さとサイズ
据え置き用なら性能と設置スペース - 出力できるディスプレイの数
ディスプレイの出力性能(例えば4K60Hzなど)
※OSにより性能差が生じるのは注意 - 接続できる外部メディアの種類
SDカードはmicroSDではなくフルサイズがおすすめ
microSDのスロットにはSDカードが入らない - ハブ本体とケーブルは分離できる方が便利
持ち運びやすい、長さと硬さを自分好みのケーブルが選べる
接続部分の破損リスクを抑えられる
※使用するケーブルの種類には注意 - ハブに搭載されたポートの性能には要注意
特に注意すべき点はデータ転送速度と出力(充電速度や画質を含む)
金額に性能が比例しやすいのが特徴
上記のポイントを押さえてUSBハブを選べば、理想の製品が選べるでしょう。
後日談
後日追記