第三種冷凍機械責任者(三冷)を受験することになったけど…
難易度はどの程度?合格率はどれくらい?おすすめの勉強方法は?
そんな悩みを抱えたまま試験勉強をしても、勉強内容は頭に入ってきませんよね。
会社補助を受けて受講する方にとっては、合格せねばならないプレッシャーもかかっているでしょう(筆者もそうでした)。
そこで今回は、第三種冷凍機械責任者(三冷)と一冷に合格した筆者が、講習検定試験と本試験のポイントを解説します!受験時の体験エピソードも交えながら解説しますので、ぜひ最後まで読んでください。
結論
まずは結論!第三種冷凍機械責任者免状に係る試験(三冷)の難易度・合格率・勉強方法は、下記のとおりです。
難易度:特殊で高度な専門知識や経験がなくても、勉強すれば合格できるレベルです。
合格率:通常受験では2割程度、免除ありの受験では8割を超えています。
(令和4年11月13日の試験結果より:該当ページはこちら)
勉強方法:過去問を繰り返し解きましょう。
それぞれに内容について、詳しく説明しましょう。
第三種冷凍機械責任者免状に係る試験の難易度
第三種冷凍機械責任者免状に係る試験(三冷)は、保安管理技術と法令の2科目で、どちらの科目も択一式で実施されます。
特殊で高度な専門知識や経験もなく受験した筆者ですが、しっかりと勉強すればそこまで難しくありませんでした。
難問奇問が出題されることは少なく、過去問を繰り返し解けば十分に合格できる難易度です。
(ただし!法律は都度変更されるので、過去問を解く際には注意が必要)
第三種冷凍機械責任者免状に係る試験の合格率
高圧ガス保安協会(該当ページはこちら)によると、令和4年11月13日の第三種冷凍機械責任者の免状に係る試験の結果は下記の通り。
通常試験の合格率が22.8%に対して、講習検定試験合格者(保安管理技術免除)の合格率は88.3%になっています。
比較すると合格率に約4倍の差が生じています!ここが重要なポイント。
一度の受験でなんとしても合格したい方は、この後の説明も必見です!
合格したいなら、講習会に参加すべし!
第三種冷凍機械責任者免状に係る試験(三冷)に、最速で合格したいのであれば「高圧ガス製造保安責任者講習(冷凍)を受講して、講習検定試験の合格を第一目標にする」ことをオススメします。
本試験の一発勝負でもいいのですが、講習を受講すると、合格率が約4倍も上昇するのには理由があります。
受講する「メリット3つ」と「デメリット2つ」を下記にまとめましたので、一緒に確認してみましょう。
メリットは3つ
- 講習検定試験に合格すれば、国家試験時には保安管理技術が免除されて、法令のみの受験で済みます。
(仮に国家試験が不合格となっても、翌年以降も法令のみの受験でOK!) - 担当講師の方が「ここは重要」と、試験に出るポイントや覚えるべきポイントを明確にしてくれます。
- 対策する科目が絞れるので、学習しやすくなります。
(講習検定試験前は保安管理技術、国家試験前は法令のように、ひとつずつ集中できる!)
デメリットは2つ
- 別途「講習会の受講受験料」および「検定試験当日の移動費」が必要となる。
投稿時点での受講受験料は、一般申込で20,000円(インターネット申込で19,500円)です(詳細はこちら)。 - 講習に参加する日時と講習検定試験当日の予定を調整する必要がある。
費用と時間はかかりますが、合格率を高めるためにも、講習会への参加を強くオススメします。
講義を受講するまでに、3色ボールペンや、マーカー、付箋を準備しておきましょう。
最速で合格するには?オススメ勉強法
第三種冷凍機械責任者免状に係る試験(三冷)に合格する勉強方法は、ズバリ!過去問を繰り返し勉強することです。
(高圧ガス製造保安責任者講習(冷凍)の講習検定試験も、本試験の過去問でOK)
受験当時、保安管理技術と法令の過去問約10年分を解いた結果、3, 4年分を解いた時点で「似たような問題文で出題されている!」と気づきました。
加えて出題される内容は「問題文の正誤を判別する」ものが大半を占めます。
過去問を使った効率的な方法とは?
過去問から出題の傾向と内容が分かれば、オススメの勉強方法は「正しい問題の文章をそのまま覚えること」。
時間的に余裕があるのであれば、不正解の文章を正しい文章に直して覚えましょう。
過去問題集に直接書き込んで、何度も読み込めば、ノートにまとめ直すよりも効率的に学習できます。
たとえ内容を完璧に覚えきれなくても、「アレ?この出題文章なんか変??」と気付けるようになります。
この勉強方法で試験に挑戦した結果、講習検定試験も国家試験も10分以内で解答完了。
もちろん講習検定試験も、国家試験も無事に合格できました。
結論(再掲)
改めて結論!第三種冷凍機械責任者免状に係る試験(三冷)の難易度・合格率、勉強方法は、下記のとおりです。
難易度:特殊で高度な専門知識や経験がなくても、勉強すれば合格できるレベルです。
→過去問だけの勉強でも十分に通用する。
合格率:通常受験では2割程度、免除ありの受験では8割を超えています。
(令和4年11月13日の試験結果より:該当ページはこちら)
→講習会を受講して、講習検定検定試験の合格後に本試験に挑戦するのがオススメ。
理由:講習検定試験の前は保安管理技術、国家試験の前は法令と勉強する対象を絞れるからです。
勉強方法:過去問を繰り返し解きましょう。
→正しい問題文章を覚える。
推奨:問題集に直接書き込んで、何度も読み返したり音読したりする。
プレッシャーがすごかった(感想)
社会人になって初めて受けた資格試験が、今回紹介した第三種冷凍機械責任者免状に係る試験(三冷)でした。
当時は「この試験を受からないと仕事できないぞ!」くらいのプレッシャーを、出社する度にひしひしと感じていましたね。
というのも「第二種冷媒フロン類取扱技術者」の受験資格に三冷が必要だったからです。
「第三種冷凍機械責任者免状」と「第二種冷媒フロン類取扱技術者」の2つを取得して、ようやくサービスエンジニアとして現場に立つ資格があると、合格発表まで言われ続けました。
集中して短期間で合格できたのは、プレッシャーがあったおかげだと考えているので、取得できた今は感謝しています。
本記事を最後まで読んでくださった皆さまが、第三種冷凍機械責任者免状に係る試験(三冷)に合格できるように、お祈りさせていただきます。